サニブラウン、世界選手権で過去2大会以上の結果を求め渡米 東京大会を盛り上げる使命と陸上界への危機感、セイコーGPPは「走りたかったが我慢した」と吐露

世界選手権2大会連続入賞のサニブラウン photo/Getty Images 

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目標は世界陸上での活躍

陸上男子100メートルで9秒96の自己記録をもつサニブラウン・ハキームが20日、練習拠点の米国へ出国する前に取材対応し、9月に東京で開催される世界選手権への思いを口にした。

左ハムストリングスの付け根に張りが出たことで、先日行われたセイコー・ゴールデングランプリを欠場したサニブラウン。出場を取りやめたのは、世界選手権に焦点を合わせたためだった。「皆さんの前で走りたかったが我慢した」と欠場の無念を語ると、今後は6月6日にイタリア・ローマで開催されるダイヤモンドリーグに出場する意向を明かし「コンディションをしっかり戻して、準備したい」と意気込みを述べた。

そのサニブラウンは先日、陸上競技振興のため2つの小学校を訪問し、そこで同競技の発展や存続に対し危機感を持っていることも明かしていた。世界選手権が東京で行われる貴重な機会、「やるだけでなく、その後の陸上界、スポーツ界がどうなっていくか考えることが一番大事。もう少し日本にいる選手が率先して東京でやることをアピールしたり、子どもたちと触れ合ったりして、一緒に陸上界全体で盛り上げていければと思う」と語っていた。
そして同大会で自身が活躍することで「サッカーや野球に肩を並べられるくらいまで成長するきっかけになれば」との思いも口にした。

そのためにもサニブラウンに掛かる期待は大きい。求められてくるのは3大会連続の入賞、それ以上に日本人初のメダル獲得だ。もしその悲願の目標が達成されれば、日本陸上界に与える影響は多大なものとなるだろう。

9月、国立競技場に立つサニブラウンの走りに注目だ。

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