スペイン紙『MUNDODEPORTIVO』は、バルセロナの下部組織の元関係者であるジョルディ・ロウラ氏とアウレリ・アルティミラ氏の2人にインタビューし、現在指揮官のハンジ・フリックの元でプレイする8人のカンテラ出身の選手について語った。2人は特に17歳FWラミン・ヤマルの成長ぶりを評価しており、獲得秘話について同紙に語っている。
現在17歳でバルセロナのトップチームでプレイするヤマル。先日にはサッカー専門誌『France Football』が選定する、21歳以下の選手を対象とした若手版のバロンドールの「コパ・トロフィー」を受賞。また今年行われたEURO2024では大会の最優秀若手選手賞に輝くなど、この年にして並外れた活躍を見せている。
そんなヤマルの入団テスト受けた当時の印象、そして獲得秘話についてロウラ氏とアルティミラ氏は語った。「彼は6歳のときにテストを受けに来た。その試合では20人の子供がボールを追いかけていた。クレイジーだったよ。でも時々この奇妙な風貌の子が、『うわ、この子は違うな』と思わせるようなことをするんだ! 最初は懐疑的な気持ちだったが、すぐにこの選手は別格だと気づいた。私たちは試合を観戦し、こう言ったものだ。そして彼は他とは何か違うことを思いつき、それをうまくやる。彼はとても特別な選手だ」
「今日、彼は世界最高の選手の一人だ。彼はプレッシャーに耐えることができるようだ。レオ(リオネル・メッシ)と比較されているが、それは大きな言葉だ。これは彼にとって非常に重要なことだ。最も重要なのは彼におかしなところが見られないことだ。彼は頭が良く、今は順調に成長している」
ヤマルは2022−23シーズンの4月29日にクラブ史上最年少記録となる15歳9カ月16日でのトップデビューを果たした。クラブの象徴であるメッシは17歳でのデビューだったために、それと比較して驚いたサポーターも多かったであろう。そこから23−24シーズンはリーグ戦37試合に出場し5ゴール5アシストを記録。チャンピオンズリーグには10試合出場し、世界中から注目を集めた。
また2人はヤマルの他にも他の7人のカンテラ出身選手である、DFパウ・クバルシ、DFアレハンドロ・バルデ、DFエクトル・フォルト、MFマルク・カサド、MFフェルミン・ロペス、MFガビ、MFマルク・ベルナウの獲得・成長秘話について語っている。クバルシについては「彼が肉体的にどう進化するか知りたかった。サッカーの面では、彼の性格が私たちに合っていたし、足がいいだけでなく守備がとてもうまかった。アグレッシブで激しい」と評価。今季大活躍のカサドは、「グラノリェルスという幼少期に所属していたクラブの時から注目しており、その後バルサとの試合でその個性を発揮した」と評価していた。