ユース時代の初心に帰ったことが勝利の要因!? ポルトガル戦前にサニョル監督がチームに伝えた言葉とは?

2006年W杯では全試合フル出場の活躍 photo/Getty Images

もう一度、ジャイアントキリングなるか

EURO2024に出場するジョージア代表のウィリー・サニョル監督が、グループリーグ突破を決めたポルトガル戦後のインタビューで勝利の喜びを語った。

試合前、ここまで1敗1分のジョージアは、グループリーグ突破の条件として第3戦のポルトガル戦に勝利しなければならないという難しい局面に立たされていた。そしてクリスティアーノ・ロナウドをはじめ、スター選手が集う強豪ポルトガルに対し、EURO初出場の小国が歴史的な勝利を飾った。ジョージアにとってEURO初勝利であり、さらにグループリーグ突破まで決めたことは、サッカー界に大きなサプライズをもたらした。

まずサニョル監督は勝利の要因に触れた。
「強豪国ではないチームには何も失うものはありません。なので試合で何が起きたとしても、サッカーを楽しめなかったり、自分らしいプレイができなかったりして後悔したくありません。反対にフランス、スペイン、ポルトガルなどは、勝つことが責任とされているため、時に難しい状況に陥ります。私たちが追った責任はジョージア代表として誇りを持つことのみでした。私たちはそれを達成できたと思います」

サニョル監督自身、選手時代はフランス代表として活躍し、その大きなプレッシャーと戦ってきた経験があるのだろう。そんな重圧を跳ね返すように彼は闘志あふれるプレイスタイルが持ち味だったが、ジョージア代表にもその魂が乗り移ったかのように、チーム全員が当たり負けしない力強いプレイを発揮した。そして重圧のない環境で、躍動していたように思える。

サニョル監督は、記者から試合前にチームになんと声をかけたかと問われると「はっきりとは覚えていないですが、自分たちのサッカーをすること、それから規律を守ることを伝えたと思います。16歳の時のことを思い出してくださいと言いました」と答えた。

守りを固めてカウンター狙いというのは実力が劣るチームの定石だが、どんな状況にも対応できるような技術を持つスター集団ではないからこそ、やることをシンプルにまとめ、特化することで一部でも強豪に勝るようなサッカーに昇華することができるのだろう。もちろん、そこにクヴィチャ・クワラツヘリアやジョルジュ・ミカウタゼのような実力者のピースがはまったことも、勝利を引き寄せやすくする重要な要素ではあるが。

ただ次戦の相手は今大会で圧倒的な強さを見せるスペイン。果たしてその相手にも90分間、もしくは120分間を通して統率を乱さず、かつ闘志あふれるジョージアのサッカーに期待したい。

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