クラシコから“特別感”が失われたのはバルサのせいだとエジル「問題はポテンシャルを失ったバルサ」

エジルが活躍していた頃のクラシコはまさにサッカー界の頂点だった photo/Getty Images

近年は苦労しているバルサ

今週末、ラ・リーガではエル・クラシコが行われる。レアル・マドリードとバルセロナの対決はサッカー界屈指の名勝負を数々生み出してきたカードで、楽しみにしているファンも多いはずだ。

しかし、近年はこのクラシコの求心力、注目度が低下していることが指摘されている。10年ほど前まではレアル、バルサといえば欧州サッカー全体でも飛び抜けたステータスを持つ2クラブだった。今も特別であることは変わりないのだが、プレミアリーグの隆盛やパリ・サンジェルマンのような新たなビッグクラブの台頭、そしてサウジリーグのように欧州の外でも巨額のマネーが動くようになり、ラ・リーガの価値は相対的に低下していった。

特にバルセロナの弱体化がもたらした影響は大きいと思われる。近年は財政が破綻し、選手補強も満足に行えない状況。クラブの顔であったリオネル・メッシがいなくなって久しく、レジェンドのシャビ・エルナンデスを指揮官に据えたものの満足な結果を得られたとは言い難い。シャビは今季限りで退任する意向を発表している。順位、勝点を見てもここでの勝敗がレアルのリーグ制覇に大きく影響するとは考えにくく、パワーバランスの欠如が興奮を削いでいる一面もあるだろう。
かつてレアル・マドリードで活躍したメスト・エジル氏も、クラシコが衰退した原因はバルセロナにあるとみているようだ。『MARCA』の取材に応えた彼は、辛辣な調子で近年のクラシコの衰退を嘆いている。

「当時、サッカー界でもっとも重要な試合だった。僕らにとって残念なことに、バルサはおそらく歴史上最高のバルサだった。ペップのバルサは別のレベルにあって、現在のバルサとは明らかに異なっていた。現在、世界の注目はリヴァプール対マンチェスター・シティや、その他のプレミアリーグの一戦のような試合に集まっていると思う。ここでクラシコが衰退したのは残念だよ。でもそれはレアル・マドリードのせいではない。彼らは間違いなく世界最高チームの1つだからね。問題はポテンシャルを失ったバルサだ」

「バルセロナは戦っているし、努力している。彼らにはどのポジションにも優れた選手がいるけど、今季はケガが多すぎる。審判にいつも文句をいうのではなく、自分自身と自分のミスにもう少し注意を払うべきかもね。マドリードは素晴らしいシーズンを送っている。カリム(・ベンゼマ)が去ったあとは期待していなかったが、彼らはとてもうまくやっている」

どのリーグ、どのクラブでも栄枯盛衰あるのは仕方がないが、2010年代前半のクラシコには確かに特別な興奮があった。現在バルセロナではラミン・ヤマルを筆頭にカンテラーノたちが台頭しつつあるが、再び熱いクラシコが見られる時代はやってくるのだろうか。


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