旗手&川辺は予想の遥か上をいく 鎌田、遠藤、守田ら第二次森保ジャパンの“中盤サバイバル”は超豪華に

旗手もセルティックでレベルアップしていた photo/Getty Images

4-3-3のオプションは広がる

ワールドカップ・カタール大会を終え、第二次森保ジャパン初勝利を目指す日本代表は15日にエルサルバドル代表と対戦。

試合は6-0で日本が大勝を収めたが、収穫の1つとなったのが中盤だ。カタール大会では遠藤航、田中碧、守田英正のトリオが中心で、ベンチには経験豊富な柴崎岳も控えていた。

今回も遠藤と守田は召集されており、エルサルバドル戦では守田が先発。そこに新たに加わったのがセルティックMF旗手怜央、スイスのグラスホッパーで今季9ゴール8アシストの数字を残してきた川辺駿(27)の2人だ。
両者ともA代表では以前にプレイした経験を持っているが、主力に定着していたわけではない。第二次森保ジャパンの新戦力と言っていい存在で、エルサルバドル戦での2人はインサイドハーフの位置で躍動していた。

2人とも縦への推進力があり、ボックス・トゥ・ボックスのMFとして守田や田中とは異なる特色をプラスできる。フル出場した旗手はセルティックで確かな自信をつけているのか、川崎フロンターレ時代よりも落ち着いてプレイしていた印象だ。サイドバックなど複数ポジションをこなせるのも魅力で、前半は同じ川崎フロンターレ出身組のFW三笘薫と左サイドで連携プレイを見せる場面もあった。この2人を同サイドで起用するのも1つの選択肢だろう。

ウォルバーハンプトンからグラスホッパーにレンタル移籍していた川辺も、スイス国内リーグで9ゴールを奪った数字が物語るように得点に絡めるMFだ。

『4-3-3』を選択する場合は鎌田大地もインサイドハーフの主力候補となり、そこに旗手&川辺が参入することで一気に層が厚くなる。カタール大会では3バックなど複数のシステムを採用したが、エルサルバドル戦の収穫から『4-3-3』をメインシステムとしていくのも悪くない。

カタール大会後はドイツ2部のデュッセルドルフでプレイする田中碧が負傷に苦しんでいることもあり、ややアピール不足だ。3年後の2026年大会へ中盤のサバイバルは激化しそうな気配があり、ここはエルサルバドル戦での最大の収穫と言えそうだ。

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