「僕はあまり心配していない」 痛恨ドローにも怯まない“ジャカの頼もしさ”は若きアーセナルの大きな強み

プレイだけでなく言葉でもチームを引っ張るジャカ photo/Getty Images

リーグ優勝に向け暗雲が立ち込め始めた

19年ぶりのプレミアリーグ制覇に向け少しずつ歩みを進めている今季のアーセナルだが、直近2試合はつまずいてしまった。10日のリヴァプール戦、16日のウェストハム・ユナイテッド戦をどちらも2-2のドローで終えたのだ。

アンフィールドで戦ったリヴァプール戦はともかく、ウェストハム戦で勝ちきれなかったことは痛かった。前半の早い時間帯に2点のリードを得たものの、PKを与えて反撃を許し、2-1のスコアでハーフタイムに突入。後半に入ると今度はアーセナルがPKを獲得したがこれをFWブカヨ・サカが外してしまい、その後FWジャロッド・ボーウェンに同点ゴールを決められてしまった。

アーセナルにとっては失意の一戦となってしまったこのウェストハム戦だが、英『The Mirror』はMFグラニト・ジャカが試合後に見せた立ち振舞に注目している。彼は怯むことも臆することもなくテープレコーダーやマイクの前に立ったようで、自信満々かつ明瞭に今の状況を総括したという。そんな彼のリーダーシップが印象的だったと同メディアは伝えており、彼のこのようなコメントを取り上げている。
「なぜ2試合続けてこのようなことが起こったのか、もう一度試合を見て分析しなければならない。だけど僕はあまり心配していないよ」

「2-0とした後はウェストハムから勝ち点3を得るチャンスだったから、当然がっかりはしている。だけどこれがサッカーだし、十分なパフォーマンスを90分以上発揮できなければ試合に勝つことはできない。僕たちはそれを遂行できなかった。でも僕たちはまだ全てを手にしている。もし残りの試合全てで勝つことができれば、何が起こるかはわかるだろう」

また同メディアによると、ミケル・アルテタ監督はチームのメンタリティや詰めの甘さがウェストハム戦の敗因だったと語ったようだが、ジャカはアルテタ監督と反対の意見を述べている。

「メンタリティの問題ではない。それは確かだ。何かうまくいっていない時に誰かを指さすのは簡単だ。でもまだ7試合も残っているから、今は団結するべき時なんだ」

アーセナルが苦戦している間、2位マンチェスター・シティは連勝を飾っており、気づけば両チームの勝ち点差は4に縮まっている。その上シティは消化試合数が1試合少ないためアーセナルは非常に厳しい状況にあるが、ジャカのこういった頼もしさはチームにとって心強いことこの上ないだろう。

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