クワラツヘリアの“0トップ”も選択肢? CL制覇狙えると言われたナポリに起こる攻撃問題

国内で絶好調のナポリ photo/Getty Images

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CLミラン戦へ異なるアプローチが必要に

セリエAでの圧倒的パフォーマンスから、今季のチャンピオンズリーグ制覇もあり得ると言われてきたナポリ。だが、準々決勝のミラン戦は我慢の戦いとなるかもしれない。

懸念されるのは、負傷したFWヴィクター・オシムヘンだ。今季のナポリはオシムヘンが最大の得点源であり、最前線に構える身体能力抜群のオシムヘンを軸に攻撃を展開してきた。そのオシムヘンが12日に行われるミラン戦1stレグを欠場する見込みとなっており、ナポリは別の攻撃オプションを用意する必要がある。

今季前半戦にもオシムヘンが離脱していた期間があり、その際にはジョバンニ・シメオネ、ジャコモ・ラスパドーリが穴を埋めてきた。しかし現在はシメオネもコンディションに問題を抱えており、ナポリ公式が発表している招集リストに名前が入っていない。
ラスパドーリも負傷明けで、何より最後のゴールが昨年10月のCL・アヤックス戦というのが気がかりだ。イタリア代表にも選ばれる実力者ではあるが、ナポリでゴール量産とはなっていない。

伊『Notizie calcio napoli』は左ウイングに入るクヴィチャ・クワラツヘリアを偽9番のように最前線で起用するプランもあると取り上げており、ワイドな位置にマッテオ・ポリターノとイルビング・ロサノを配置するのも1つの手か。

いずれにしても攻撃は万全の状態ではなく、普段とは異なるアプローチが必要だ。しかも相手のミランとは今月2日にリーグ戦で対戦し、ホームで0-4と手痛い敗北を喫している。国内リーグとCLの戦いは別とも考えられるが、それでも嫌な感覚は残るものだ。不安を感じているサポーターも少なくないだろう。

ナポリの場合は選手層とCLでの経験値が不安材料に挙げられてきたが、ベスト8で実現したイタリア対決を制することができるのか。ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は2ndレグにオシムヘンが戻ってくることを望んでいるようで、1stレグは我慢の戦いだ。

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