ここぞの場面でマンUを救う不思議な得点力 キャリアハイの“6ゴール”を決める走り屋MFの進化

マンUで活躍するフレッジ photo/Getty Images

覚醒はラッシュフォードだけではない

エリック・テン・ハーグの下であらゆることが上手くいっているマンチェスター・ユナイテッド。

最近はFWマーカス・ラッシュフォードを覚醒させたことが話題となっているが、テン・ハーグの下で変わっているのはラッシュフォードだけではない。

不思議な得点力を見せているブラジル代表MFフレッジもまた成長している選手の1人なのだ。
中盤でプレイするフレッジは、豊富な運動量や球際の強さなどが特長の『汗かき屋』タイプのMFと言える。テクニシャンと呼べるタイプではないだろう。

しかし、今季はここまで6ゴールと攻撃面でも存在感を発揮している。この数字はシャフタール・ドネツク時代を合わせ、ブラジルを離れてからはキャリアハイの数字なのだ。

バルセロナとのヨーロッパリーグ決勝トーナメント・プレイオフ2ndレグ、先日のFA杯5回戦・ウェストハム戦など、ここぞの場面で得点を決めているのも興味深い。

テン・ハーグは中盤の選手も積極的に高い位置へ上げており、その考えがボックス・トゥ・ボックスのフレッジに合っているのだろう。中盤から一気にバイタルエリアへと顔を出し、ミドルシュートを放つフレッジの姿も見慣れたものとなってきている。すべてが噛み合い始めたマンUが本気で目指すのは、プレミア、ヨーロッパリーグ、FA杯と合わせた4冠であり、ここまで選手たちの個性を引き出しているテン・ハーグの手腕は見事だ。

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