なぜリオネル・メッシのドリブルを止められないのだろうか。35歳とベテランの領域に入っているが、今でも世界のDFがメッシに振り回されている。
今季リーグ・アンでの数字を見ると、メッシはリーグトップとなる59回のドリブルを成功させている。これは5大リーグ全体でもトップの数字なのだ。
プレミアリーグの1位はアーセナルFWガブリエウ・マルティネッリとクリスタル・パレスMFエベレチ・エゼで33回、ブンデスリーガではレヴァークーゼンDFジェレミー・フリンポンが40回、セリエAはミランFWラファエル・レオンが35回、リーガ・エスパニョーラはレアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオールで55回だ。
ヴィニシウスがメッシの数字に食らいついているものの、他リーグの1位とはかなりの差がついている。またヴィニシウスの場合はドリブルを仕掛けた数が計158回と多く、対するメッシは110回だ。ヴィニシウスの方が失敗数が多いことになり、確実性でもメッシが上だ。リーグ・アンとリーガ・エスパニョーラは環境が異なるが、それでもメッシのドリブルが優れていることに変わりはない。
英『GIVE ME SPORT』もなぜメッシのドリブルを止められないのかと脱帽しており、オーバーステップなど派手なトリックを使うことなく左足一本で相手DFをかわしていくメッシの超絶技巧は35歳になった今も衰えていない。このスタイルで10年以上相手DFを翻弄しているのは見事と言うしかない。
どうにもDF側に止める術はないようで、分かっていてもも止められない究極のドリブルとなっている(データは『WhoScored』より)。