4年後のワールドカップ出場へ新たなスタートを切るイタリア代表。そのチームで課題の1つに挙げられるのが前線の世代交代だ。
ベテランの領域に入るチーロ・インモービレ、MLSへ向かったロレンツォ・インシーニェなど、4年後へ向けて彼らに代わる攻撃の軸を見つけたい。
センターフォワードではナポリのジャコモ・ラスパドーリ、長身のウェストハムFWジャンルカ・スカマッカが人気で、そこにリーズ・ユナイテッド所属の18歳FWウィルフリード・ニョントなんてタレントも出てきた。
だが、忘れてはならない選手が他にもいる。ユヴェントスで調子を上げてきた22歳のモイーズ・キーンだ。
キーンもかなり早い段階から注目されていた選手で、2018年に代表デビューを果たした早熟のセンターフォワードだ。
しかし2019年に移籍したエヴァートンで思うような結果を残せず、成長にブレーキがかかってしまった。それからは少々影の薄い存在となっていたが、今季再びキーンにスポットが当たっている。
13日のラツィオ戦では2ゴールの活躍を披露し、チームの3-0勝利に貢献。昨季はリーグ戦5ゴール止まりだったが、今季はすでに4ゴールを奪っている。ドゥシャン・ヴラホビッチがコンディションを取り戻せばポジションを奪われるかもしれないが、それでもキーンが調子を上げてきたのはイタリアサッカー界にとって嬉しいニュースだ。
伊『Gazzetta dello Sport』によると、キーンは新しい食事メニューのおかげもあって6kgほどのダイエットに成功したという。それが体のキレに繋がっているところもあるのだろう。
ラスパドーリ、スカマッカにも負けず、アズーリの1番手ストライカーとなる日はくるのか。後輩のニョントにも負けるわけにはいかず、キーンは4年後のワールドカップへチームを引っ張る存在になってほしいところだ。