互角・格上に勝てないバルセロナ 海外メディアは「ビルドアップ」と「プレッシング」の問題点を指摘

バルセロナを指揮するシャビ・エルナンデス photo/Getty images

黒星の数が増えてきた

夏の移籍市場で大型補強を行い、ロベルト・レヴァンドフスキら即戦力を獲得したバルセロナ。FWからDFまでの多くのポジションが強化され、今季のスタートダッシュには成功した。

しかしCLではバイエルン・ミュンヘン、インテルと同格、もしくは格上と対戦する機会が増えると徐々に黒星を増やし、16日のラ・リーガ第9節レアル・マドリードとのエル・クラシコでも3-1で敗れてしまった。

今季のバルセロナは互角、もしくは格上とされる相手に一度も勝てていない。バイエルン(2-0●)、インテル(1-0●)、インテル(3-3△)、レアル(3-1●)とこのような戦績になっており、27日のCL第5節ホームでのバイエルン戦では勝てるのか。
英『The Athletic』ではレアルとのエル・クラシコでなぜバルセロナが敗れたのか分析している。その中で浮かび上がった一つの問題点がビルドアップだ。

バルセロナはボールを保持して戦うチームであり、レアル戦でもボール支配率は57%とその目標は達成された。しかしボールを握っていただけで効果的に敵陣に侵入できたかといわれるとそうではなく、相手のブロックの上からボールを回しているだけの場面が散見された。25分ペドリを中心とした崩しは見事だったが、再現性があったわけではない。

西『MARCA』が指摘するのは不十分なプレッシングだ。ガビが不在となればプレッシングの強度が落ち、相手に圧力をかけられない。セルヒオ・ブスケッツの脇のスペースは常に空いており、ボール保持だけでなく守り方の考えも変える必要があるかもしれない。

とくに気になるのはビルドアップであり、これは対強豪でなくとも問題視されている。同メディアにて「我々は支配した」とシャビが語っているが、どう崩すのかを明確にしなければ今後も同じ問題にぶつかることになる。21日に対ビジャレアル、24日に対アスレティック・ビルバオと曲者とのカードが予定されており、バルセロナはエル・クラシコで得た問題点を解決できるのだろうか。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ