ソシエダ戦のパス成功率は“77.2%”に…… マンUのカゼミロ獲得はパニックバイだったのか

マンUに加入したカゼミロ photo/Getty Images

マクトミネイも良いプレイを見せている

果たしてMFカゼミロはマンチェスター・ユナイテッドにどうしても必要なプレイヤーだったのだろうか。まだチームに馴染んでいないところもあるだろうが、マンUでの滑り出しは理想的とは言えないものだ。

8日に行われたヨーロッパリーグ・グループステージ第1戦のレアル・ソシエダ戦にカゼミロはフル出場しているが、全体的にはパスミスが目についた。データサイト『WhoScored』によると、このゲームでのカゼミロのパス成功率は77.2%だ。パスを出した本数はチーム4位の57本となっているが、成功率はやや低い。

ポジションは違うが、左サイドバックで先発したタイレル・マラシアは58本のパスで成功率は93.1%を記録している。カゼミロの出した縦パスが引っかかってしまうこともあり、やはりビルドアップの部分でカゼミロをサポートする役割が欲しい。レアル・マドリードではトニ・クロース、ルカ・モドリッチが完璧にこなしていたが、マンUの場合はクリスティアン・エリクセンがその役割を背負うことになるか。
守備的MFの位置ではスコット・マクトミネイが良いプレイを見せており、ソシエダ戦を見る限りカゼミロがスタメンを確保できるかは分からない。実績ではカゼミロが上だが、レアル時代とまったく同じパフォーマンスを見せられるかは不透明だ。

レアル専門メディア『The Real Champs』は今夏のカゼミロ退団がまったくの予想外だったと伝えるとともに、「マンチェスター側のパニックバイだった可能性が非常に高い」と主張している。カゼミロのマンU移籍が選手とクラブにとって良いものになるか疑問視しているのだ。

まだ結論を出すには早すぎるが、マンUとレアルでは中盤の構成も大きく異なる。プレミアリーグのリズムに慣れることも含め、カゼミロがフィットするにはもう少し時間がかかるだろう。

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