トッテナム相手にパス成功率96%、デュエル勝率8割越え 18歳ながら開幕先発を任されたロメオ・ラヴィアとは何者か

サウサンプトンで衝撃的なデビューを飾ったロメオ・ラヴィア photo/Getty images

素晴らしい成績を残した

アントニオ・コンテ体制2季目となるトッテナムは6日にプレミアリーグ第1節でサウサンプトンと対戦。4-1での快勝を収め、22-23シーズンのプレミアは白星スタートとなった。

敗れることになったサウサンプトンだが、非常に多くの若手がスターティングメンバーに名を連ねた。GKギャビン・バズヌ(20)、DFヤン・ヴァレリー(23)、DFモハメド・サリス(23)、MFロメオ・ラヴィア(18)、MFムサ・ジェネポ(24)の5人が20代前半のプレイヤーであり、ラヴィアに至ってはまだ18歳の選手だ。

そんなラヴィアはプレミア初先発となったが、中盤で自らに与えられたタスクをこなし、フルタイムを戦い切った。
バズヌと同様にマンチェスター・シティのアカデミーで育ち、今夏の移籍市場でサウサンプトンにやってきたラヴィア。U-23の選手が集まるプレミアリーグ2ではシティの年間最優秀選手に選ばれた逸材であり、トップチーム定着が期待されたが、今夏の移籍市場でサウサンプトンに完全移籍でやってきた。

中盤の底のポジションを本職とするプレイヤーで、トッテナム戦はジェイムズ・ウォード・プラウズ、オリオール・ロメウと並ぶ形でアンカーとして先発としている。

トッテナム戦で見せたラヴィアのパフォーマンスは18歳とは思えないほど冷静なものであった。50本とチーム最多のパスを成功させ、成功率は96%と非常に高い。ロングボールの成功率は100%であり、中盤から攻撃を支えた。さらにデュエルでは8戦7勝と勝率は87%と高く、今季注目されているトッテナム相手にその働きができる若手はそういない。英『90min』での試合後の採点ではサウサンプトンで最高得点となる7点を得ており、「トッテナムからプレッシャーを受けるも動揺せずチームを支えた」と高く評価されている。

英『manchester evening news』では買い戻しオプションを行使すべきと語るシティサポーターのSNSでの主張を紹介している。今夏の移籍市場でサウサンプトンに完全移籍となったが、シティはラヴィアの買い戻しオプションを契約に付随させている。そのため今後ラヴィアの獲得を目指すクラブが現れても、シティが優先的に獲得することが可能なのだ。ただシティのアンカーはロドリ(26)、カルヴィン・フィリップス(26)と実力者が並んでおり、シティがどのようにラヴィアを考えているのかは分からない。

出場機会を求めクラブを去ったラヴィア。スパーズ戦での活躍であれば今季サウサンプトンで長くピッチに立てる可能性は高く、これからの活躍に期待したい(データは『SofaScore』より)。

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