藤本寛也に続き東京ヴェルディからポルトガル行き掴む センス抜群のドリブル見せる“10番新井瑞希”はチャンスを生かせるか

22-23シーズンはポルトガルのジル・ヴィセンテでプレイすることになる新井瑞希 photo/Getty images

昨季左ウイングで絶対的だった選手は移籍している

29日、東京ヴェルディがMF新井瑞希(25)のジル・ヴィセンテへの期限付きを発表した。ジル・ヴィセンテはポルトガルリーグ1部のクラブであり、同じくヴェルディ出身の藤本寛也が2020年から同クラブでプレイしている。

オーストリアのホルンでプロのキャリアをスタートさせた珍しい経歴を持つ新井。その後はSC相模原で日本に戻ってきており、ヴェルディではローンを含め2019年から在籍している。2022年シーズンは飛躍の年となり、すでに5ゴール5アシストとどちらもキャリアハイの数字を残している。

そんな新井はサイドを主戦場とするドリブラーだ。狭いエリアをも苦にしないスキルを持っており、テクニックを生かして相手をかわしていく。スピードよりも相手を翻弄する高い技術が目立つタイプのドリブラーで、ヴェルディでは両サイドで起用されている。
ボールを持ったオンザボールだけでなく、持っていないオフザボールでも動き出しから違いを見せられるのも新井の強みであり、10番というエースナンバーに名前負けしない活躍を今季は披露している。

ジル・ヴィセンテはヴェルディと同じく[4-3-3]を採用している。昨季強烈な輝きを放ったのは、左ウイングとして34試合に出場して12ゴール5アシストを記録したサムエウ・リーノだが、今夏の移籍市場でアトレティコ・マドリードへのステップアップを果たしている。そのため左ウイングでは絶賛ポジション争いが行われており、その中に新井も加わるか。

オーストリアに続いて2度目の海外挑戦となる新井。ジル・ヴィセンテは昨季リーグ5位で終わった好調なチームで、22-23シーズンはヨーロッパカンファレンスリーグの予選に参加することになる。見事勝利すればウェストハムやビジャレアルのようなクラブとも対戦するが可能で、新井はそのピッチに立つことができるのだろうか。

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