“31歳”のカンテはピーク過ぎつつあるのか 世界最高のセントラルMFに不安も

チェルシーで活躍してきたカンテ photo/Getty Images

稼働率は気になるポイント

無尽蔵のスタミナを誇り、鉄人タイプの選手と思われていたチェルシーMFエンゴロ・カンテも31歳を迎えた。

現代サッカーの基準では31歳もまだまだ若いが、ここ1、2シーズンのカンテには気になるところもある。そこまで大きなものではないものの、筋肉系の故障が増えてきているのだ。

スペイン『Tribuna』もピークが過ぎつつあるのではないかと懸念している。
数字で見ると、今季のカンテの1試合平均タックル成功数は2.1回、インターセプト数は0.9回となっており、これは両方とも昨季より数字が落ちている。昨季はタックル数が2.6回、インターセプト数は2回あった。

もちろん今でもワールドクラスのセントラルMFであることは間違いなく、チェルシーへ移籍してからは攻撃力も上がっている。単なるボールハンターではなく、縦への推進力に加えてパス精度も向上している。まさに完成されたセントラルMFだ。

しかし、年齢による稼動率の低下が起きている場合は要注意だ。クラブとの契約は2023年までとなっているが、あと何年トップパフォーマンスを維持してくれるかは分からない。

今季はクリスタル・パレスにレンタル移籍しているMFコナー・ギャラガーも伸びており、来季以降はカンテの負担を軽減する仕組みを作っておくべきだろう。

「彼のワールドクラスのパフォーマンスが終わるわけではないが、プレイスタイルが非常にフィジカル的なものであることを考えると、31歳を迎えたカンテはチェルシーにとって懸念点となる可能性がある」

同メディアはこのように締め括っており、来季以降どこまでフル稼働できるかは慎重に見極めなければならない。来季に向けて一気に世代交代を図るのか、それともカンテとの契約を延長して主軸に据え続けていくのか。

カンテの代役はそう簡単に見つからないため、数年後の人選には頭を悩ませるだろう。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ