10人でも最後まで1点を狙った清水戦 新助っ人FW加入で浦和の前線の層が厚くなってきた

さらなるゴールに期待したい photo/Getty Images

関根、明本で反撃に出る

今季はFW登録の選手がキャスパー・ユンカーと木原励のみでシーズンを開幕した浦和レッズ。開幕前に新型コロナウイルスの影響でメンバーが離脱すると、FWには江坂任と明本考浩が名を連ね、サブにはユースの選手が入るなど厳しい状況に陥った。

そこから徐々にメンバーが復帰。第7節の清水エスパルス戦ではユンカーと江坂が前線に入り、サイドアタッカーにもダヴィド・モーベルグと松尾佑介が両翼を務めるという強力なスタメンとなった。同試合では途中で伊藤敦樹が退場処分となり、守勢にまわる時間が増え同点に追いつかれたが、それでもリカルド・ロドリゲス監督は最後まで1点を取る姿勢を見せる。

ラスト10分から関根貴大と明本を投入して攻撃に奔走。明本は裏へ積極的に抜け出し、関根はボールを持つとドリブルで仕掛けてチャンスを作った。それまで防戦一方だった浦和だが、彼らから攻撃の糸口をつかめるようになり、最後までどちらが1点を取るか分からない展開まで持っていくことができた。

過去にもガンバ大阪戦やヴィッセル神戸戦で退場者を出したが、このときは前線の選手が揃っておらず、もう1点を取りに行く手段が取れなかった。どちらも失点が終了間際だったのもあるが、その後の反撃の力は残っていなかった印象だ。そこからFWやアタッカーの復帰によって攻撃陣の層は厚くなっている。チームにはアレックス・シャルクも合流しており、今後も攻撃でさらなる厚みを見せてくれるかもしれない。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ