[動画あり]開幕7試合で6ゴールと今までにない好調ぶり “東京五輪世代のエースストライカー”と呼ばれた男は目を覚ました

得点量産中の小川航基 photo/Getty images

山形戦のミドルシュートは見事だ

今夏に行われた東京五輪。日本代表は久保建英らを擁し、グループステージでは全勝を成し遂げた。対戦相手であったフランス代表はフルメンバーを揃えられなかったという背景はあったが、それでも4-0と快勝するなど力を見せており、最終的には4位で大会を終えている。そこで活躍した三笘薫らはそのままフル代表の戦力として計算されており、田中碧に関しては欠かせない選手となった。

現在、横浜FCでプレイしている小川航基はこの年代であり、東京五輪ではストライカーとしての活躍を期待されていた選手だ。しかし、代表に選ばれることも減り、J2リーグでの戦いが続いている。

桐光学園に籍を置いた冬の高校サッカー選手権でスターとなり、ジュビロ磐田でプロデビューを飾った小川。2016年にプロ入りし、翌シーズンにリーグ戦デビューを飾るも、継続した出場機会を得られず、2019年に水戸ホーリーホックへ期限付き移籍を果たしている。水戸では17試合に出場して7ゴールと数字を残し、翌年には磐田に戻って32試合に出場してキャリアハイとなる9ゴールを決めた。が、昨季は22ゴールを決めてJ2得点王となったルキアンからポジションを奪えず、さらに怪我での離脱もあった。再び控えでの生活が多くなり、今季横浜FCに完全移籍で加入している。

プロとなってからはなかなか安定したパフォーマンスが見せられていない小川だが、横浜FCでは開幕からすべての試合に出場しており、ここまで7試合で6ゴールを記録。現時点ではJ2得点王となっている。キャリアハイは磐田時代の9ゴールであり、開幕からそこまで時間は経っていないが、早くも記録更新に手の届くところまで来た。

以前からそうだが、小川の持つ186cmは大きな武器だ。水戸戦での逆転弾、ヴァンフォーレ甲府戦の先制点はヘディングからであり、ゲームの中でもビルドアップ時に小川の高さを生かしたロングボールが入ってくる。しかも小川の武器は高さだけでなく、シュートセンスも魅力的であり、モンテディオ山形でのスーパーゴールは彼の持つポテンシャルの高さを証明する得点となっている。前半ハーフウェイライン付近でボールを受けると、二人をかわし右足を振り抜いている。ゴールまでは距離のあるシュートだったが、勢いは非常に強烈であり、ゴールネットを揺らした。このシーンでもわかるが、今季の小川は以前のような最前線ではなく、一つ下がったシャドーの位置でプレイしてパスを受けることが多い。磐田時代は最前線でのポストプレイを求められていたようだが、現在はポジションを落としたことで余裕を持って前を向くことができている。足元のスキルは元から高い選手であり、バイタルエリアで余裕を持つことができれば怖い存在になる。山形戦でもいい位置でファウルを貰ってフリーキックを得ており、シャドーになったことで大きな恩恵を受けている。

小川の良さはこれだけに留まらず、献身的な守備も魅力の一つだ。横浜FCは前線からのプレスを守備スタイルの一つとしており、山形戦では何度かそのプレスからチャンスを生み出している。小川も任されたタスクをこなしており、今季の彼は順風満帆そのものだ。

磐田、水戸を経て横浜FCに加わった小川。まだ加入してからそれほど月日は経っていないが、すでにチームのエースストライカーとなっている。7試合で6ゴールと勢いは素晴らしく、これをシーズン終了後までに継続できれば、彼は再び日本サッカーを背負って立つスター選手となるだろう。


「参考元:Twitter(@J_League)」

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