ロナウドと共にMOM級の活躍 守備だけでなく攻撃でも機能したスーパー・フレッジ

攻守に躍動したフレッジ photo/Getty images

あとは継続だ

ワトフォードやバーンリーのような本来は勝つ必要のあるクラブとの対戦で勝ち点を落とし、宿敵マンチェスター・シティとのマンチェスター・ダービーでは1-4と大きな差を見せつけられてしまったマンチェスター・ユナイテッド。試合後にはクラブOBから痛烈な批判を受けてしまっており、シーズン中にも関わらず重たい空気が見られた。

その中で迎えたホームのトッテナム戦。アウェイチームはユナイテッド同様にCL出場権を獲得できる上位4位以内を目指すチームであり、ここでの勝敗は順位表に大きく影響することになる。負ければCL出場がより遠くなるゲームだったが、クリスティアーノ・ロナウドのハットトリックもあって3-2で見事に勝利を飾っている。もちろん、ロナウドがマンオブザマッチだが、中盤として出場したフレッジは別格なパフォーマンスを披露している。

スコット・マクトミネイが欠場し、ベテランのネマニャ・マティッチと中盤でコンビを組んだフレッジ。全体的にミスが少なく、後方から前線へとパスをつなげるリンクマンとして輝いていた。以前までもこの役割を担っていたがミスが目立ち、攻撃が前に進まなかったが、スパーズ戦では丁寧に前線にパスを供給している。最前線のロナウドが動き回ることで前線にスペースが生まれたからなのか、この日はオフザボールもよかった。特にロナウドの先制点はフレッジが裏に抜け出す動きを見せたことでスパーズのディフェンスラインを押し下げている。ロナウドのミドルシュートも見事だったが、フレッジの動きがなければ相手に当たっていた可能性はある。

あとフレッジに必要なのは継続性だ。ラルフ・ラングニックが英『manchester evening news』で語るようにフレッジは相手にボールを支配されてこそ輝く選手だ。押し込んだ際の崩しを得意としていない。16日のCL決勝トーナメントラウンド162ndレグのアトレティコ戦では1stレグと同様にボールを保持する展開となれば、フレッジが苦手な試合運びとなる。そこでどれだけスパーズ戦と同じようなパフォーマンスを見せられるのかが大事であり、注目したい。

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