既にトッテナムでの出場時間86分を超える躍動ぶり リーガで水を得た魚のように輝くスペイン産ドリブラー

スペインで躍動するブライアン・ヒル photo/Getty Images

敗戦となったがブライアン・ヒルは印象に残った

今季も中位に沈んでしまっているバレンシア。特に年明けからの成績が悪く、リーグ戦では勝利がない。ホームでバルセロナに1-4で敗戦となり、アラベス戦に続いて連敗となった。そんな苦しいバレンシアだが、冬の移籍市場でやってきた選手が絶好調だ。FWブライアン・ヒルのことである。

セビージャでデビューするもトップチームでは出場機会を得られず、ローン先のエイバルを経由して今夏にプレミアのトッテナムに移籍したヒル。21歳にして既にスペインのフル代表を経験している有望株だったが、奇妙なまでに起用されず、今冬の移籍市場でローン移籍という形でバレンシアにやってきた。

イングランドではキャリアに影を落としたドリブラーだが、母国スペインではやりやすいのか輝きを放っている。コパ・デル・レイのカディス戦から起用されており、リーグ戦でのプレイタイム225分は既にトッテナムでのプレミアの86分を超えている。

スペインで水を得た魚のように躍動するヒルがバルセロナ戦で見せたのは切れ味抜群のドリブルと高精度のクロスだ。推進力のあるドリブルはバルセロナにも通用しており、左サイドから何度も好機を演出している。前半には取り消しとなったが、ヒルのクロスからゴールネットを揺らしており、バレンシアで最も可能性を感じさせるパフォーマンスを披露していた。その勢いは1-4と大きく差が付いても衰えず、最後までバルセロナを苦しめていた。

馴染みのあるスペインで躍動するヒル。今季終了時に再びスパーズに戻ることになっているが、現状のパフォーマンスを継続できれば出場機会も得られるだろう。

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