昨季のプレミア得点王がここにきて本領発揮か 捕食者としての姿を取り戻すケインが復調しているわけとは

ゴール数が増えてきたケイン photo/Getty Images

頼れるエースが戻ってきた

アントニオ・コンテが監督になってからは比較的好調を維持しているトッテナム。冬の移籍市場で加えたデヤン・クルゼフスキとロドリゴ・ベンタンクールも既にブライトン戦でお披露目しており、後半戦に期待できるチームとなっている。

そんなスパーズだが、怪我で離脱していたソン・フンミンがブライトン戦で戻ってきた。1月に行われたチェルシー戦以来の復帰であり、攻撃に迫力が戻ることになる。さらにエースであるハリー・ケインも以前のキレが戻ってきたか。

昨季はプレミアで23ゴール14アシストを記録し、得点ランキング、アシストランキングの両方で1位となったケイン。しかし、今季は低調なパフォーマンスが続いており、リーグ戦では未だ5ゴールしか奪えていない。それでも、ブライトン戦でのパフォーマンスは今後に期待できるものであった。

[3-4-3]のセンターフォワードで先発となったケインは自身のスタイルであるストライカー兼トップ下の役割をこなし、攻守で違いを見せている。13分のボックス外からのミドルシュートはまさにケインのスキルの高さを象徴するようなコントロールショットであった。その後もチャンスを創出し続け、66分にはダメ押しとなる3点目を挙げている。

昨季と比較すればここまでゴールを奪えていないケインだが、ブライトン戦を含めるとここ5戦で4ゴール1アシストに関与していることになる。何かと今季は不調が騒がれているケインだが、調子を取り戻し始めている。

英『The Athletic』でもケインの活躍を取り上げており、「捕食者としてのケインが帰ってきた」と大々的に特集している。同紙によればケインの復調はシュート数の増加にあると見ており、実際にヌーノ・エスピリト・サント政権では9試合で90分当たりのシュート数が2.3回に対し、コンテ政権での10試合90分当たりのシュート数は4.4回と大幅に増加している。シュート数がすべてではないが、よりゴールに近い位置でケインがプレイできている証拠であり、コンテの手腕の高さがうかがえる。

コンテのもとで調子を取り戻しつつあるケイン。前線では相棒であるソンの復帰や新戦力のクルゼフスキの存在もあり、後半戦のスパーズはより厄介な存在となりそうだ。

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