マンUで居場所を失ったマルシャルはどこへ行く 浮上する“2つ”の選択肢

今冬のマンU退団が濃厚となっているマルシャル photo/Getty Images

セビージャか、それともニューカッスルか

チーム内での居場所を失ってしまった男は、はたして今後どこに新天地を求めるのだろうか。今冬、マンチェスター・ユナイテッドのFWアントニー・マルシャルは決断のときを迎えている。

「彼とはじっくりと話し合ったよ。7年間マンチェスターにいたが、今が変化の時期、他の場所に行くべきときだと説明してくれた。ある意味では理解できることだと思う」

これはマンUでの出場機会を失うマルシャルの去就に関して、先日ラルフ・ラングニック監督が語った言葉だ。2019-20シーズンにはプレミアで17得点を挙げた同選手だが、昨季からは出番を与えられても満足のいくパフォーマンスを披露することができていなかった。そんな状況を受けて、マルシャルは指揮官に今冬における退団の意思を伝えたようだ。
昨今は起用されても前線での動きが足りず、各方面からの批判が集中していたマルシャル。今のままではラングニック監督の志向する“走るサッカー”には対応できないとの意見も各方面で囁かれていたことから、環境を変えたいという意志も理解できるところだろう。

とはいえ、実際に退団となればマルシャルは今回の移籍市場でどこへ向かうのか。英『Daily Mirror』によると、同選手の高額な給与がネックとなり、獲得に名乗りを挙げるクラブはそう多くないという。備えているポテンシャル自体は高いはずだが、マンシャルの現状は厳しい。

しかし、そんななかで浮上してきた候補が2つある。英『talkSPORT』が伝えるところによれば、現在は怪我人続出で前線の人員が足りないセビージャと、降格の危機を乗り切るための得点源が欲しいニューカッスル・ユナイテッドの両クラブがマルシャルの獲得に向けて準備を開始したという。マルシャルとしては願ってもないチャンスとなるが、この2クラブであればマルシャルはどちらへの移籍を選択するべきか。

所属リーグにおけるクラブの立ち位置を考えれば、セビージャの方が魅力的だろう。しかし、同クラブが求めているのはあくまでも離脱者続出の急場を凌ぐための穴埋め役。実際、セビージャが考えているのは完全移籍ではなく、今季終了までのシンプルなレンタル移籍だという。怪我人が復帰してくればポジションを明け渡すこととなる可能性も高いだけに、長期的な目線で見ればセビージャという選択肢はナシか。

その一方で、ニューカッスルが求めているのは前線の純粋な戦力。先日サウジアラビア系ファンドによる買収が成立した同クラブは今後の大型補強も噂されるだけに、今季の残留に貢献すれば一気にビッグクラブへという道も見えてくる可能性がある。そうなれば、ここで救世主の如く降格の危機に瀕したチームに降り立つのはアリだろう。もし仮に降格することとなっても、長い目で出番を得られる可能性は高い。出場機会に飢えているとされるマルシャルにとっては、悪くない選択肢と言えるのではないか。

マンUで苦しい時間を過ごすマルシャルだが、はたして彼が向かう先はどこなのだろうか。その選択には注目が集まる。

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