これでは宝の持ち腐れだ…… 守備が整備されないマンUで奮闘するビッグセーバー

ダビド・デ・ヘアの奮闘もむなしく敗戦となってしまった photo/Getty Images

ワールドクラスの実力は健在だ

先日行われたマンチェスター・ユナイテッド対マンチェスター・シティのマンチェスター・ダービーは、2-0でマンCの勝利となった。昨季は1勝1分でマンUが勝ち越しており、赤い悪魔有利との見立てもあったが、今季はチームの不調もあり、相性の良さを生かすことができなかった。

だが、その中でもマンUの守護神ダビド・デ・ヘアのパフォーマンスには目を見張るものがあった。

昨季はディーン・ヘンダーソンの台頭もあり、出場数を減らしていたデ・ヘア。今夏の移籍市場ではチームを変える可能性も囁かれていたが、チームに残留し、素晴らしいパフォーマンスを披露している。また、ロングボールに対する飛び出しを得意としていなかった以前までのデ・ヘアだが、今季はその部分も改善が見えており、ヘンダーソンとのライバル争いでまた一つ成長したのだろう。

そんなスペイン代表GKだが、ダービーでマンCの前に立ちはだかった。序盤に不運な形から先制を許すも、プレミア屈指のシュートストップ力を見せ何度もビッグセーブを披露している。データサイト『WhoScored.com』によればこの試合で5つものセーブを記録し、シュートを跳ね返し続けた。しかし、前半終了間際にはベルナルド・シウバに追加点を許しており、2点差は今のマンUでは取り返すことのできない大きな差であった。

デ・ヘアがこのシュートを止めていればまた話は違っていたかも知れないが、2失点目は本来クリアをしなければならないルーク・ショーがシウバの存在に気づいておらず、シュートを打たせてしまっている。いくらシュートストップに定評のあるデ・ヘアでも、DFが守備を怠ればこういう結果になってしまう。指揮官であるオーレ・グンナー・スールシャール監督に解任の噂が出ているなど悪い流れを断ち切れないマンUだが、いち早く守備を整備しなければ、プレミア屈指のビッグセーバーも宝の持ち腐れとなってしまうだろう。

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