スアレス&カバーニの勢いにも陰り 15年続いた“ウルグアイ黄金世代”は終わるのか

1つの黄金時代を築いたウルグアイ代表 photo/Getty Images

10年前ほどの勢いは感じられない

2006年の就任から15年。ウルグアイ代表はずっとベテラン指揮官オスカル・タバレスが指揮してきたが、その長期政権も勢いは鈍り始めている。

FWルイス・スアレス、エディンソン・カバーニの看板2トップもベテランの領域に入り、長く最終ラインを統率してきたDFディエゴ・ゴディンも全盛期は過ぎた。彼らを超えるタレントはまだ出てきていない状況で、チーム力はピーク時より落ちていると考えられる。

来年のカタール大会へ向けた南米予選では現在5位につけているが、10月のゲームはアルゼンチンに0-3、ブラジルに1-4で完敗。一時は南米の2強をも潰してしまうほどの力があったが、今のチームは予選11試合で17失点とウルグアイらしくない。

ウルグアイ代表を指揮してきたタバレス photo/Getty Images

カタール大会への切符掴めるか

中盤ではレアル・マドリード所属のフェデリコ・バルベルデ、ユヴェントスのロドリゴ・ベンタンクール、前線ではビッグクラブも注目するベンフィカ所属FWダルウィン・ヌニェスなど実力ある若手は出てきている。

しかし、ディエゴ・フォルランも擁してベスト4に入った2010年の南アフリカ大会時ほどの力は備えていない。

ウルグアイは2006年のドイツ大会に出場できず、そこからチームを引き継いだタバレスは見事に3大会連続でワールドカップの決勝トーナメントへとチームを導いた。

コパ・アメリカも2011年大会を制しており、15年間の功績は見事だ。だが、サイクルの終わりが近づいているのは間違いない。米『ESPN』も長期政権が終わる可能性もあると南米予選の行方に注目しており、仮にカタール大会の出場権を逃すようなことがあった場合はウルグアイにとって1つの黄金期が終わったことを意味するのだろう。

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