直近5大会でわずかに“20%” 大陸間プレイオフで勝てないアジア勢の現状

3位で良いという甘い考えは捨てなければならない photo/Getty Images

できれば上位2ヵ国に入りたい

ワールドカップ・カタール大会に向けたアジア最終予選を戦っている日本代表。先日行われたサウジアラビア戦では0-1の敗戦となってしまった。ここまで3戦行われたが、1勝2敗と既に負け越してしまっている。更に日本代表が負けたサウジアラビア、12日に対戦が予定されているオーストラリアはここまで3連勝しており、勝ち点9でこの2ヵ国が頭一つ抜けている。

ストレートで本大会の切符を掴むにはグループ上位2位に入る必要があり、今の日本代表は勝ち点3でオマーン、中国と並んでしまっている。次節オーストラリア戦に勝てばこの集団から抜け出し上位に手が届くところまで行くが、負ければ上位2チームと大きく離され、3位に入りアジアプレイオフ、そして大陸間プレイオフを勝ち本戦出場の切符を掴むルートを視野に入れなければならない。

しかし、この大陸間プレイオフで、アジアの代表はあまり勝てていないのだ。2002年からイラク、バーレーン、ヨルダン、オーストラリアが直近のロシア大会までにアジアの枠としてプレイオフに参加しているが、勝利し本戦出場を決めたのはオーストラリアのみ。また、プレイオフに関してはウルグアイやメキシコのような本戦に出場していてもおかしくない強豪と当たる可能性があり、アジアのレベルを超えた相手と対戦することになってしまう。

そうなることを避けるためにも、12日のオーストラリア戦では勝利が必須となる。幸いホーム開催であり、サウジアラビアのような慣れない空気で戦うことは避けられる。あとは自分たちの力を最大限発揮し、勝利を掴むのみだ。出場停止となっていた伊東純也も復帰し、ミスのあった柴崎岳に代わって守田英正がオーストラリア戦では先発となるだろう。プレイオフを勝てばいいという気持ちを捨て、今後は全勝でグループ上位2ヵ国を目指してもらいたい。

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