CL勝率“36%” C・ロナウドまで復帰のマンU・スールシャールに言い訳許されない

マンUを指揮するスールシャール photo/Getty Images

陣容的には十分に優勝を狙えるはず

今夏もFWロメル・ルカクを加えるなど積極的な動きを見せたチェルシー、ジョゼップ・グアルディオラの下で欧州制覇を目指すマンチェスター・シティの2チームは今季のチャンピオンズリーグでも優勝候補に挙げられており、両チームの指揮官はプレッシャーを感じていることだろう。

しかし、プレッシャーの点ではマンチェスター・ユナイテッドを指揮するオーレ・グンナー・スールシャールも背中にじっとりと汗をかいているに違いない。

今季開幕当初のマンUはプレミアリーグの優勝を狙えるか微妙なラインとの評価だったが、移籍市場の終盤でFWクリスティアーノ・ロナウドが復帰。さらにFWジェイドン・サンチョ、DFラファエル・ヴァランも加えるなど、戦力は充実している。言い訳の許されない陣容と言えよう。
プレミアリーグ制覇はもちろん、ロナウドがいる以上はチャンピオンズリーグでも優勝を目指さなければならない。

ただ、スールシャールはチャンピオンズリーグの戦いをあまり得意としていない。これまでは戦力的な問題もあっただろうが、就任以降チャンピオンズリーグでの成績は11戦4勝7敗と負け越している。マンUの指揮官としてふさわしい成績ではないだろう。

今季もさっそくスイスのヤングボーイズに1-2で敗れてしまい、何とも幸先がよくない。昨季もトルコのイスタンブール・バシャクシェヒルに敗れるなど、格下相手の取りこぼしもある。ロナウドやヴァランを加えた以上、こうした取りこぼしはタブーだ。

今季のグループではセリエAの強力攻撃軍団アタランタ、カップ戦を得意とするウナイ・エメリ率いるビジャレアルと同組という不気味なグループに入っており、油断はできない。

ヤングボーイズ戦を落としたことでスールシャールへの風当たりが強くなっているが、この危機を乗り越えて一流の指揮官になれるのか。ロナウドらビッグネームの獲得は嬉しい反面強烈なプレッシャーとなっているはずだ。

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