シェフチェンコ現役時代を超えよ 攻撃的なテクニシャン軍団ウクライナが面白い

EUROを大いに盛り上げるウクライナ代表 photo/Getty Images

数年後が楽しみなチームに

今から3年後のチームはどうなっているだろうか。そんな期待をしてしまうのが、現在EURO2020に参戦しているウクライナ代表だ。

アンドリー・シェフチェンコ率いるウクライナは大会前からダークホース候補にも挙げられていた通り、今大会でも面白いフットボールを披露してくれている。グループステージ初戦ではオランダ代表相手に2-3と打ち合うなど、今のウクライナは強豪相手にも攻撃的な姿勢を見せている。

3年後のEUROにさらなる期待をかけたくなるのは、若い選手が多いからだ。10番を背負うMFミコラ・シャパレンコ(22)はテクニックがあり、次の3年でさらに成長してくれることだろう。マンチェスター・シティで成長を続けるMFオレクサンドル・ジンチェンコ(24)、18歳ながらセンターバックのポジションを掴んでいるイリア・ザバルニーも楽しみな選手だ。
もちろん中堅世代のアタランタ所属MFルスラン・マリノフスキー(28)、2得点を挙げているFWロマン・ヤレムチュク(25)といった選手たちも、まだ3年後のEUROを戦えるだろう。来年のワールドカップ・カタール大会を含め、将来が楽しみなチームに仕上がってきている。

『EuroSport』は組織力を高めている指揮官シェフチェンコの手腕も称賛しており、ビルドアップからウクライナは実に丁寧だ。第2節の北マケドニア戦は危ない場面もあったが、ひとまず2-1で勝利。ウクライナがEUROで白星を挙げるのは、2012年大会に続いて2度目だ。まだグループステージの結果は出ていないが、自信をつける1勝になったのは間違いない。

次のオーストリア戦でも攻撃的な姿勢は継続するはずで、想像以上にテクニックが高いウクライナのサッカーは見ている者を興奮させる。これから長きにわたって注目していく価値のあるチームとなっており、これからシェフチェンコ現役時代を超えるチームになっていくのか楽しみだ。

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