ウルブズの“大きな牙“が帰ってくる 来季上位をかき回す存在になれるか

復帰間近のヒメネス photo/Getty Images

今季は4ゴールを挙げたヒメネス

2018-19シーズンにプレミア復帰を果たしたウォルバーハンプトン・ワンダラーズFC、通称ウルブズ。昇格初年度から7位フィニッシュと実力を証明し、翌年も同順位と上々の成績を残した。しかし、プレミア3年目となる今季は最終節を残した段階で12位とこれまでの順位と比べると見劣りしてしまう。

その一つの要因に挙げられるのが、ここまでチームを引っ張って来たエースの不在だろう。ディオゴ・ジョタは移籍し、ラウール・ヒメネスはシーズンアウトの大怪我を負ってしまい多くピッチに立つことはなかった。それでも、大崩れせず残留できたのはこれまで作り上げてきたチームの土台がしっかりしていたからだろう。

そんな努力が来季報われるかもしれない。英『Sky Sports』によれば今季負傷したヒメネスは既にトレーニングに復帰しており、来季からヘッドギアを付けての出場が可能だと報じている。

この情報はチームにとってポジティブなニュースになるだろう。今季はヒメネスの不在をファビオ・シウバ、ウィリアン・ジョゼの両名で補ってきたが、ヒメネスほどの爪痕を残すことが出来なかった。ここにヒメネス復帰となれば得点面での心配も少しは薄れるはずだ。

また、今季はペドロ・ネトやモーガン・ギブス・ホワイト、ライアン・アイト・ヌーリといった若手選手の台頭もあってチームは強化されており、ジョアン・モウティーニョを始めとしたベテラン勢との融合も期待できそうだ。

エースの復帰で来季の期待が高まるウルブズ。レスター・シティやウェストハム・ユナイテッドのように中堅チームが上位進出を成し遂げた今季だが、来季はウルブズが上位をかき回す存在になるのかも知れない。

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