降格経験から3季連続リーグ制覇を経験へ 奇妙な“2番手FW”のキャリア

バイエルンで2番手FWを務めるチュポ・モティング photo/Getty Images

バックアッパーとして得る信頼

降格の屈辱を味わったところから、リーグ3連覇へ。少し奇妙なキャリアを歩む男が話題だ。

その選手とは、バイエルンで2番手FWを務めるエリック・マキシム・チュポ・モティングだ。

チュポ・モティングはカメルーン代表としてもプレイしてきた大型ストライカーだが、決してスタープレイヤーというわけではない。2017-18シーズンにはイングランドのストーク・シティでプレイし、2部降格の屈辱を味わっている。中堅、あるいは下位クラブでプレイしている選手との印象も強かったのだ。
ところが、ストークで降格を経験した2018年の夏にチュポ・モティングはフランス王者パリ・サンジェルマンへの移籍が決定する。

意外な形で声がかかり、チュポ・モティングはFWのバックアッパーとして奮闘。2018-19、2019-20シーズンと立て続けにリーグ・アン制覇を経験し、チャンピオンズリーグの方でも得点を奪ってみせた。

そして昨夏、チュポ・モティングはパリからバイエルンへ移籍。ここでもバックアッパーとして活躍しており、ロベルト・レヴァンドフスキを休ませたい時や、負傷離脱した時に穴を埋めている。

今季はリーグ戦でも3得点を記録しており、リーグ・アンに続いてブンデスリーガのタイトルも手中に収めようとしている。

降格を経験したところから3シーズン続けてリーグタイトルを手にするのは珍しいパターンであり、現在32歳のチュポ・モティングのキャリアはなかなか興味深い。目立つ選手ではないが、バックアッパーFWとしてはビッグクラブでも戦える実力者と評価されているのだろう。

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