強かったスペインは一体どこへ EUROまでにチーム作りは間に合うのか

なんとか決勝点をものにしたダニ・オルモ photo/Getty Images

後半アディショナルタイムにダニ・オルモのゴールで勝利したものの……

28日に行われたジョージアとのカタールワールドカップに向けた欧州予選に出場したスペイン代表。前節のギリシャ戦から先発メンバー7名を変更し、この試合に臨んだ。

前節と同様に試合開始直後からスペインがボールを保持する展開になるも、スペースを消すジョージアの守備に苦戦。最前線のアルバロ・モラタには収まらず、ブライアン・ヒルが巧みな足技を披露しスペースに抜け出すも、フィニッシュの精度を欠いてしまい相手ゴールを脅かすには至らない。この2戦で浮き彫りとなった早い時間帯での引いた相手への崩しは今後の課題となりそうだ。

ここで更に課題となるのがカウンターへの対策だ。押し込む時間が長くなるほど、重心が前に行ってしまい、後方に広大なスペースが生まれてしまう。このスタイルを敷くのであればシュートを打って攻撃を完結させる、ボールロストしたらその場でプレスを仕掛け、相手の攻撃を遅らせる。そうしなければ、重心が前に置かれた状態で攻撃を受けることになり、ディフェンスラインの負担が大きくなってしまう。

中盤のフィルター役になれる選手の不在も気になるところだが、実際に前半15分までにカウンター対処の部分で最終ラインの二人にイエローカードが提示されていた。二人の対応が悪かったとはいえ、ボールを失った際のプレッシングの意識の低さは改善しなければならないだろう。これは数字にも表れており、データサイト『WhoScored.com』によればこの日タックルを成功させたスペイン代表の選手は、途中出場を果たしたダニ・オルモを含む5人のみとなっており、物足りない数字となっている。

このように攻守ともに課題を露呈したスペイン代表。31日にコソボ代表との試合を迎えるが、改善しなければならない問題を多く抱えており、ルイス・エンリケの手腕が試されることとなる。6月にはEURO2020も控えており、前回大会の雪辱を晴らしたいところだが、このままでは前回大会の二の舞になる可能性が高い。大会まで時間が無いが、「無敵艦隊」の復活に期待したい。

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