12年連続20ゴール達成のC・ロナウド 衰え知らずの進化の秘訣

プレイスタイルを変化させながら、結果を出し続けるロナウド photo/Getty Images

スペツィア戦でチーム3点目を決め勝利に貢献

ユヴェントスは現地時間3月2日に行われたセリエA第25節でスペツィア相手に3-0で勝利を収めた。この試合でチーム3点目となるゴールを決め、12年連続リーグ戦でゴール数を20に乗せたのがクリスティアーノ・ロナウドである。

この試合に先発フル出場したロナウドは、2-0のリードで迎えた後半44分にカウンターからロドリゴ・ベンタンクールのパスを受けると、左足でゴール右にグラウンダーのシュートを決めてみせた。

今年36歳を迎えたロナウドは、2009年夏にマンチェスター・ユナイテッドからレアル・マドリードへ加わると26ゴールをマーク。それ以降、レアルを退団する2017-18シーズンまで9シーズンにわたりリーガ・エスパニョーラで20ゴール以上を挙げ続けてきた。
このポルトガル代表FWはリーグを変えてもゴールを奪い続ける。2018年夏に加わったユベントスでもその勢いは止まらず、初年度の21ゴール、2年目の31ゴールに続いて20ゴールの大台に到達。マンU時代の2007-08シーズンにもプレミアリーグで31ゴールを挙げており、5大リーグでの20ゴール超えは13回目となった。

バルセロナのリオネル・メッシにも共通することだが、ロナウドの凄さは長期離脱しない徹底的なコンディションの維持に加えて、プレイスタイルを変化させてきたことにある。マンU時代のドリブラーとしての姿はレアル移籍以降は徐々に少なくなり、レアルではメスト・エジルやカリム・ベンゼマ、ユヴェントス移籍後はパウロ・ディバラやアルバロ・モラタといった選手たちのサポートを受けつつ最終局面でチームを助けるフィニッシャーとして自身をアップデートさせながら結果を残し続けてきた。

また年齢を重ねてきた近年は、レアル時代のジネディーヌ・ジダンや今季からユヴェントスの指揮を執るアンドレア・ピルロらが要所要所でロナウドを休養させる場面も見られる。このポルトガル代表FWをよりフレッシュな状態で、長く安定して起用することがチームにとってもロナウド自身にとっても良い効果をもたらしていることが12年連続20ゴールという数字につながったことからも窺える。

スペツィア相手に勝利をつかんだユヴェントスだが、首位を走るインテルには勝ち点7と離されており、10連覇に向けて安泰とは言えない。そんなチームの中で今もなおロナウドにかかる期待は大きい。スクデット獲得と自身初のセリエA得点王に向けてもゴールという結果でサポーターの期待に応えたいところだろう。

年齢を重ねてもゴールへの情熱を失うことなく結果を残し続けるロナウド。ポルトガルが生んだゴールマシーンの勢いは衰えることを知らない。

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