試合に出れば批判受ける現状のGK
チェルシーの守護神は失った信頼を回復できるか。これは昨季からブルーズで盛んに議論されているトピックのひとつだが、現状スペイン代表GKケパ・アリサバラガに対する周囲からの風当たりは依然強いままだ。獲得時にGK史上最高額となる移籍金で獲得したことも相まって、低調なパフォーマンスを続ける守護神には容赦ない批判の言葉が降りかかっている。
現地時間17日に行われたプレミアリーグ第5節のサウサンプトン戦でも、57分にクリアできたはずのボールをスルーする形となってしまい相手に2失点目を献上してしまったケパ。ピンチを招いた原因こそバックパスをミスしたDFクルト・ズマにあったと言えるが、冷静に対処すれば逃げ道はいくらでもあったとの批判は絶えない。
そして、このケパのパフォーマンスにはクラブOBもお怒りの様子。英『Daily Mail』によると、トニー・カスカリーノ氏は「もはや彼はチェルシーの3番手GKだ」と、スペイン代表守護神に痛烈な一言を放っている。しかし、チームメイトのDFセサル・アスピリクエタはそれでもケパのことを信頼し続けているようだ。
「フットボールをしていれば、誰もが困難な時期を迎えることがある。僕は主将としてケパを長い間見てきたし、今でも彼を助けようとする気持ちは変わらないよ。時には、常に自分に対して逆風が吹いていると感じる時もあるだろう。それに立ち向かうには、突出したキャラクターが必要なんだ。ケパはこの状況を打開するために、これからも精一杯もがいてほしいね。僕らフィールドプレイヤーが感じるものとは少し違う苦痛だろうが、その中でもベストを尽くしてほしいと感じるよ」
長い時間苦境に立たされるチェルシーの守護神だが、はたして今後ケパが本来得るべきだった評価を取り戻す時は訪れるのだろうか。主将は26歳の守護神が本来の実力を発揮する日を待ちわびている。