ファテイ、ラウタロらを活かす大先輩に
リーグ戦3試合を消化して1得点2アシスト。バルセロナFWリオネル・メッシの能力からすれば、今季のスタートはやや地味かもしれない。
しかし、33歳のメッシは考え方も変わってきている。自身の得点だけにこだわるプレイヤーではなくなっているのだ。
「今の僕は得点にあまり夢中になっていない。チームのためにベストを尽くしているんだ」
スペイン『MARCA』によると、メッシはこのように語っているという。
バルセロナでは17歳のFWアンス・ファティがブレイクし、戻ってきたMFフィリペ・コウチーニョも元気だ。メッシは彼らの得点を引き出す役割もこなす必要があり、年齢を重ねるにつれて役割は変わってきたということか。
アルゼンチン代表の方でも、インテルFWラウタロ・マルティネスが急激に伸びている。今月の代表戦でもラウタロは2022カタール・ワールドカップ南米予選のボリビア戦で得点を挙げるなど、チームの勝利に貢献している。
メッシより10歳若いラウタロは、間違いなくアルゼンチンの未来のエース候補だ。メッシが2022年のワールドカップも目指すならば、ラウタロの得点力を引き出すような役割を担っていくことになるだろう。
長年ライバルだったユヴェントスFWクリスティアーノ・ロナウドが年齢を重ねるにつれてゴールへの意識を強くしていったのに対し、メッシはベテランになってからピッチ全体を支配するプレイヤーへと変わりつつある。
得点数は今後落ちていくかもしれないが、その抜群のキック精度で周囲のアタッカーを活かしていくことはできる。新たな形へと変わっていくバルセロナとアルゼンチン代表の今後が楽しみだ。