優秀なストライカーの条件の1つに、大舞台でチームを勝利へ導くゴールを決められるかどうかが挙げられる。ゴールを量産しても、決勝など大事なゲームでゴールを決めなければ優秀とは認められない。
その勝負強さで言うならば、Mr.ファイナルとも呼ばれる元チェルシーFWディディエ・ドログバはもっと絶賛されるべきストライカーだ。チェルシー時代には2度プレミアリーグ得点王を獲得しているが、ドログバの場合はゴール数よりもビッグゲームでゴールを連発してきたところに真の価値がある。
・VSアーセナル(リーグカップ 2006-2007 決勝 )
・1点目
・2点目
まずは当時のカーリングカップ2007決勝より、アーセナル相手に2点を奪ったゲームだ。アーセナルはドログバにとってお得意先のような相手となっていたが、ドログバはこのゲームでも2点を挙げてチームを2-1の勝利へ導いている。
・VSマンチェスター・ユナイテッド (FA杯・2006-2007 決勝)
同年にはFA杯も制覇。マンU守備陣の隙を突き、味方とのワンツーで一気にペナルティエリアへ侵入。チェルシーはこの1点を守り切って優勝しているが、まさに一瞬の動きで勝利へ導くストライカーのお手本のような動きだ。
・VSポーツマス(FA杯・2009-2010 決勝)
こちらも同じく1-0のスコアで勝利しているが、ドログバにはフリーキックもある。流れの中からの得点が難しければ、セットプレイで勝利へ導く。Mr.ファイナルと呼ばれる男の引き出しは豊富だ。
・VSリヴァプール(FA杯・2011-2012 決勝)
リヴァプールも何度かドログバに苦い思いをさせられているチームだ。このゴールでチェルシーは2-0とリードすることになり、最終的には2-1の勝利を収めた。
・VSバイエルン チャンピオンズリーグ・2011-12 決勝)
そして最後は忘れてはならないチャンピオンズリーグ決勝だ。バイエルンが1-0とリードして迎えた試合終了間際、チェルシーはドログバがコーナーキックから起死回生の同点ゴール。PK戦まで持ち込み、最後もドログバがPKを決めて勝利をもぎ取った。ドログバ無しで優勝はあり得なかっただろう。
ドログバは記録にも記憶にも残るストライカーだ。ドログバなら決勝で何かやってくれるのではないか。当時のチェルシーサポーターもそんな期待を抱いていたに違いない。
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