現“世界最高DF”との呼び声も高い男に、もうバロンドールを獲得できるチャンスはないのか。リヴァプールに所属するDFフィルジル・ファン・ダイクが今後同賞を獲得できる可能性について、オランダのレジェンドが自身の考えを述べている。
昨季リヴァプールのチャンピオンズリーグ優勝に貢献し、最終ラインで絶大な存在感を放っていたファン・ダイク。彼は2018-19シーズン、間違いなくサッカー界で最もホットな男の1人だった。その活躍を受けて、昨年のバロンドールはDFながらこの男が受賞するだろうと思った人も少なくなかったはず。しかし、最終的にファン・ダイクは2位。栄冠はバルセロナFWリオネル・メッシの手に渡ることとなった。
メッシも欧州得点王を獲得しただけに、結果自体にそこまで文句はないだろう。ファン・ダイクは気を取り直して今年度のバロンドールを狙いたいところだ。しかし、オランダの同胞であるルート・フリット氏は、もうファン・ダイクが同賞を獲得するチャンスはゼロに近いものとなってしまったと主張する。
「昨年のバロンドールの結果が我々に送ったメッセージというのは、ファン・ダイクがもうそれを受賞することが不可能というものだった。彼は受賞に相応しい選手だったと私は思っているよ。もちろん、メッシが受賞に値しなかったというわけではないがね。だが、DFが受賞するならチャンスは去年だったんだ。発表された後、(アリゴ・)サッキはファン・ダイクが勝てるとは最初から思っていなかったと言った。『(フランコ・)バレージが受賞できなかったのに、なぜ彼が受賞できるんだ?』って彼は主張したかったんだろうね。ファン・ダイクが受賞に値しないとは言わなかったが、DFがバロンドールを獲得するのは不可能とも彼は言った。私としても非常に残念だよ」
フリット氏がこのように持論を展開したことを英『Daily Mirror』が伝えている。昨年の雰囲気で受賞できないのであれば、もうファン・ダイクがバロンドール争いでアタッカー陣に太刀打ちするのは不可能というのがこのレジェンドの見解だ。やはり、目に見える“得点数”という数字はそれだけインパクトが絶大なのかもしれない。
昨年のバロンドール争いで、大きすぎる“ポジションの壁”を思い知らされてしまったファン・ダイク。はたして、彼は今後のキャリアで同賞を受賞することができるのだろうか。皆が認める実力者だけに、さらなる奮起に期待したい。
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