守備職人は来季どこで起用? ランパード「ベストポジションを見つける」

今季は右インサイドハーフでプレイしたカンテ photo/Getty Images

「カンテは世界で最も偉大なMFの1人」

4日、チェルシーの新指揮官に就任することが発表されたフランク・ランパード氏。かつて選手として活躍した男の5年ぶりとなる古巣復帰に、ファンは大いに興奮したはずだ。しかし、やはり気になるのは監督としての手腕。レジェンドがどんな戦術、メンバーでプレミアリーグを戦うか、気になっている人は多いのではないだろうか。

そんな中、ランパード氏は自身のチームでキープレイヤーとなるであろう選手を1人挙げている。英『The Sun』によると、新指揮官はフランス代表MFエンゴロ・カンテの活躍に期待しているようだ。彼は就任会見の場で次のように語った。

「まだ来季について話すつもりはないよ。プレシーズンマッチが始まるんだ。でもその前に声を大にして言いたいのは、カンテが世界で最も偉大なMFの1人だということだ。ここ数年の彼のパフォーマンスは傑出しているよ。私が監督を引き受けた喜びのうちの1つは、彼のような優秀な選手と一緒に仕事ができることだ。それから彼のベストポジションを見つけることもだね」
2018-19シーズンはマウリツィオ・サッリ前監督がMFジョルジーニョをアンカーに固定したため、一列前でのプレイを余儀なくされたカンテ。その位置もそつなくこなしていたが、やはりこの守備職人が活きるのは中盤の底だろう。来季のチェルシーでは、より守備に専念できるカンテの姿を見ることができそうだ。

とはいえ、ランパード氏が逆三角形の底にカンテを配置するかはまだわからない。今季指揮したダービー・カウンティで、彼は中盤にトップ下を置く正三角形を採用しているのだ。同クラブにおいてそのトップ下に君臨し、攻撃の中心を担っていたMFメイソン・マウントはチェルシーからのレンタル選手。ランパードと共に古巣復帰が濃厚となっている彼を攻撃の中心に据えるのであれば、カンテはダブルボランチの一角としてプレイすることとなるだろう。コンビを組むのはジョルジーニョか。

はたして、ランパード氏に率いられた“新星チェルシー”はどのようなフォーメーションで来季開幕を迎えることとなるのか。新指揮官は選手が100%の力を発揮できる形を早い段階で見つけたいところだ。

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