様々なビッグクラブが興味を示しているが
ナポリに所属するイタリア代表FWロレンツォ・インシーニェが、今夏の移籍市場で新天地へ移籍することとなるかもしれない。
ナポリの下部組織出身で、2010年にトップチームへ昇格したインシーニェ。同年1月に行われたリヴォルノ戦で、18歳ながらプロデビューを果たしている。その後、同年2月から3度のレンタル移籍(カヴェーセ、フォッジャ、ペスカーラ)を経験し、2012年夏にナポリへ帰還。身長163センチと小柄ながら、鋭いドリブルを武器に、復帰初年度から主力として活躍し、以後チームに必要不可欠な存在となっている。
ナポリの生え抜きということもあり、クラブのアイドル的存在となっているインシーニェだが、近年の活躍により移籍の噂が絶えない。ただ、これまで様々なビッグクラブからの関心が寄せられていたようだが、ナポリ愛を口にし、クラブ一筋を貫き通してきた。しかし、ここにきて退団する可能性が高まってきている。
ヨーロッパリーグでアーセナルを相手に不甲斐ない試合をしたことで、試合後に主将を務めたインシーニェなどに批判が集中。また、代理人を豪腕で知られるミーノ・ライオラ氏に変更したことで、移籍を希望しているのではないかとの噂もあり、ファンからの信頼が揺らいでいる。これらにより、ナポリとインシーニェの関係が悪化し、クラブ側は今夏の移籍を容認する構えでいるようだ。伊『Corroere dello Sport』などが伝えた。
同メディアによると、現在リヴァプールやチェルシー、パリ・サンジェルマンが移籍先の有力候補になっているとのこと。また、伊『SPORT MEDIASET』は、フランク・リベリとアリエン・ロッベンの後継者を探すバイエルンや、マウロ・イカルディの退団が噂されているインテルから関心も排除することはできないとも報じている。
インシーニェは来季、新たなクラブでプレイすることとなるのか。もしナポリが退団を容認するのであれば、この“小さなアイドル”の今夏の争奪戦は必至かもしれない。