今夏の補強は不可欠
チャンピオンズリーグ準々決勝でアヤックスに敗れたユヴェントスは、今夏に補強へ動くだろう。クリスティアーノ・ロナウドを加えたことで盤石の布陣が完成したようにも思えたが、まだ不十分だった。
伊『Gazzetta dello Sport』も、リーグ優勝が決定的な今ユヴェントスの関心は移籍市場へ向いていると伝えている。まず最初に行うのは19歳FWモイーズ・キーンとの契約延長交渉で、キーンは最近のパフォーマンスから戦力として計算できることが証明されている。来季も貴重なバックアッパーになるだろう。
またユヴェントスはパウロ・ディバラ、ドウグラス・コスタの退団にも備えているようで、フィオレンティーナFWフェデリコ・キエーザの名前が補強リストに挙げられているという。エンリコ・キエーザ氏の息子としても知られるフェデリコ・キエーザは今季ここまでリーグ戦6得点とやや物足りないが、数年後のブレイクが期待される若手アタッカーだ。将来性を考えての補強ならば頷ける。
また最終ラインの補強も必要だろう。ジョルジョ・キエッリーニ、レオナルド・ボヌッチのセンターバックコンビは安定しているが、キエッリーニも34歳だ。アヤックス戦2ndレグではキエッリーニが欠場していたが、代役を務めたダニエレ・ルガーニはまだワールドクラスのDFとは言い難い。今冬にはメフディ・ベナティアも去り、アンドレア・バルザーリも引退を宣言している。センターバックの層は確実に厚くしておきたいところで、ここが最も手を加えるべきポイントなのかもしれない。
クラブが悲願とするチャンピオンズリーグ制覇は今季も実現しなかったが、今夏の市場でチームを強化できるのか。ロナウド1人で決勝トーナメントを勝ち抜くのはさすがに厳しかったか。