ドルトムントでは現在18歳のイングランド代表MFジェイドン・サンチョが活躍しているが、サンチョはマンチェスター・シティからドルトムントにやってきた選手だ。この移籍をきっかけにイングランドの若手が出場機会を求めてドイツを目指すようになってきており、ブンデスリーガのクラブもサンチョに続くタレントを探そうと動いている。
そんな中、今月8日に注目のカードが行われる。U-18世代のチェルシーVSアーセナル、U-23世代のチェルシーVSマンチェスター・シティのカードだ。チェルシーのアカデミーからは現在トップチームでプレイするFWカラム・ハドソン・オドイを筆頭に優れた若手が続々と出てきており、育成において世界トップレベルの実力を誇る。
英『Football London』は8日のゲームにブンデスリーガのクラブがスカウトを送り込んでくる可能性を伝えており、狙われるであろうチェルシーの若き実力者6名をピックアップしている。ここで印象的なパフォーマンスを見せれば、近いうちにドイツのクラブが手を伸ばしてくるかもしれない。
1.ティーノ・アンジョリン(MF/17歳)
186cmとサイズもあるセントラルMFのアンジョリンは、すでにチームのU-23のゲームにも出場している。イングランドの世代別代表にも選ばれており、パワフルなプレイが持ち味とされている。8日のゲームでもU-23、U-18のどちらにも出場できると伝えられていて、興味深い逸材だ。
2.ニコラス・タイ(GK/17歳)
チェルシーのアカデミーに入ったのは2017年と最近だが、早くもその実力は高く評価されている。しかしGKはポジションが1つしかないため、トップチームに上がるのはかなりハードルが高い。現在トップチームの守護神を務めるケパ・アリサバラガはまだ24歳と若く、他にもジャマル・ブラックマン、ネイサン・バクスター、ブルーノ・コリンズ、ジェアド・トンプソンなど多くのGKがレンタル移籍している。出場機会を求めるなら移籍するのが賢明だろう。同メディアはスカウト陣も注目するはずと伝えており、トップレベルの才能を持つと評価されている。
3.ジョーダン・アイナ(DF/17歳)
センターバックなど守備的な役割をこなすジョーダン・アイナには、5歳上の兄がいる。現在チェルシーからトリノにレンタル移籍しているオラ・アイナだ。オラ・アイナはトリノで出番を確保しており、兄の成功に続けと国外に目を向ける可能性も考えられる。ダニエウ・アウベスやダビド・ルイスを手本としてきたようだが、弟ジョーダンはチェルシーのトップチームに割って入れるだろうか。
4.ビリー・ギルモア(MF/17歳)
ギルモアは17歳の選手ではあるものの、周りの選手より一歩先を行っている。すでに主戦場はU-23となっており、U-21スコットランド代表にも選ばれている実力者だ。同メディアも明るい未来があると才能に太鼓判を押しており、スカウト陣も必ず注目するはずと高評価だ。
5.コナー・ギャラガー(MF/19歳)
そのギルモアとともにU-23チームで中盤を務めるギャラガーも評価が高い。U-23世代では今季最も印象的な選手と伝えられており、18歳のジョージ・マッキーチュランとの中盤トリオはU-23チームの核となっている。今季終了後にはレンタル移籍する可能性が高いようだが、その前にドイツのクラブが接触してくるかもしれない。
6.デイショール・リダン(FW/18歳)
最後はオランダが生んだ怪物ストライカーだ。2017年にアヤックスからやってきたリダンは、オランダの世代別代表でも得点を量産してきた点取り屋だ。昨年にはU-17オランダ代表の一員としてU-17欧州選手権を制覇。準優勝のイタリア代表とともに強豪復活の可能性を感じさせ、数年後には間違いなくA代表の主軸となるはずだ。
彼らは非常に高く評価されているが、それでも全員がトップチームに上がれる可能性は限りなく低い。サンチョのように10代でのブレイクを目指すならば移籍するのが得策だ。今もチェルシーのアカデミーには優秀な選手が揃っているようだが、ドイツのクラブは誰をターゲットにしているのか。