C・ロナウドのいないレアル=スペイン代表化!? 新指揮官ロペテギの改革でどう変わるのか

レアルの指揮官ロペテギ photo/Getty Images

スペイン紙が紐解くロペテギ・レアル

クリスティアーノ・ロナウド抜きでどう勝っていくのか。レアル・マドリード新指揮官フレン・ロペテギは超難題なミッションに挑んでいる。ロナウドは長年レアルの得点源だったため、この穴を埋めていくのは簡単ではない。では、ロペテギはどうレアルを変えていくつもりなのか。スペイン『as』が特集を組んでいる。

まず肝心の得点部分だが、ここはガレス・ベイルが主軸となる。ベイルはまた負傷でトレーニングを離脱したようだが、それでもロナウドと得点数で争える選手はベイルくらいしかいない。新たなFWを獲得しないのであれば、ベイルにはシーズンに30得点ほど奪ってもらわなければならない。さらにロペテギはマルコ・アセンシオ、合流したばかりの18歳FWヴィニシウス・ジュニオールの得点力にも注目しているという。アセンシオはここまで227分に1点のペースで得点を記録しており、出場機会を増やすことで得点力アップを望むことができる。ヴィニシウスもフラメンゴでは224分に1点のペースでネットを揺らしており、こちらもロペテギの構想に入ってくると同メディアは見ている。

変更点は守備にもある。昨季のレアルはリーグ戦で44失点も喫しており、これはバルセロナより15点、アトレティコ・マドリードよりは22点も多かった。ロペテギはこれまで指揮していたスペイン代表でも失点の少ないチームを作っており、44失点は多すぎる。ロナウドの退団で得点数が減るのであれば、失点を減らす方向でも努力が必要となる。
同メディアは、それを実現する試みの1つがハイプレスにあると伝えている。プレシーズンでもすでに見せているが、ロペテギはレアルに高い位置からのプレスを求めている。ロナウドは守備に走る機会の少ない選手だったが、そのロナウドが抜けることでハイプレス戦術に取り組むことも可能となってくる。前線の選手はより犠牲を払う必要があり、同メディアはこれが最も大きな変更点になるはずと伝えている。

攻撃ではロペテギがスペイン代表で高く評価していたイスコ、アセンシオ、さらには若いダニ・セバージョスらテクニシャンが幅を利かせるようになると見られており、ボールを失えば高い位置からプレスをかけて奪いにいく。選手は違うが、よりスペイン代表に近いスタイルになっていくことがロペテギ流の改革なのかもしれない。

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