フランクフルトの”絶対的リーダー”に ブンデス公式が上位躍進の理由の1つに長谷部を挙げる

フランクフルトの長谷部 photo/Getty Images

堅守こそフランクフルトの強み

現在ブンデスリーガで4位と好調を維持しているフランクフルトは、堅守が何よりの武器だ。バイエルンに次いで少ない27失点に留めており、少ないチャンスを決め切る地道な戦いで上位争いに絡んできた。その堅守のキーマンの1人が日本代表MF長谷部誠だ。

ブンデスリーガ公式はフランクフルトが好調な要因をいくつか挙げているが、そのすべてが守備に関する内容となっている。その1つに長谷部が挙げられており、フランクフルトを統率する守備のリーダーと称えられている。指揮官ニコ・コバチの採用する3バックの中央から冷静沈着にチームをコントロールしていることが評価される理由だ。

長谷部はヴォルフスブルクに在籍していた頃にブンデスリーガ制覇を経験しているが、当時はチームの中心というわけではなかった。サイドバックなど本職以外のポジションで起用されることも多く、あくまで黙々と与えられたタスクをこなす便利屋と見られていたところがある。今長谷部が担当するリベロも本職ではないが、チームの中心的役割を任されているという点において過去と大きな違いがある。
同サイトは守備を統率することに加え、「彼はボールを散らしてバックラインから攻撃をスタートさせている」とビルドアップの部分でも高く評価している。ボランチを本職とする長谷部を最終ラインの中央に入れているメリットがここにあり、長谷部は攻守のキーマンだ。

その長谷部をサポートするのがスピードのあるダビド・アブラハム、190cmとサイズのあるマルコ・ルスらセンターバック陣だ。長谷部を含めこの3人は全員30歳を超えており、経験を武器にチームを上手くまとめている。最後方には今季バイエルンGKスヴェン・ウルライヒに次いで高い評価を受けているGKルーカス・フラデツキーも構えており、フランクフルトの守備は芸術の域にある。

すでに長谷部には契約延長の話題も出ており、この守備が来季欧州カップ戦でも通用するのか見てみたいと考えている日本のサッカーファンも多いはずだ。34歳を迎えた長谷部がブンデスリーガで主役になっている。


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