まるでデジャヴ? アーセナルのUCL過去5シーズンの敗北劇がパターン化されていた

同じことの繰り返し

16日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグでバルセロナに1-3で敗れたアーセナルは、2戦合計1-5の完敗でベスト16敗退が決定した。相手が史上最強のユニットとの呼び声高いMSNを擁するバルサだったのは不運だが、あまりにあっけない敗北だった。

アーセナルはこれで6シーズン連続でベスト16敗退となったが、結果以上に同じような戦いが続いているのが気にかかる。英『Daily Mirror』は同じことの繰り返しと伝えているが、その言葉通りアーセナルの過去6シーズンの戦いからは改善が見られない。2011-12シーズンにはミラン相手にファーストレグで0-4の大敗を喫し、セカンドレグで3-0と怒涛の巻き返しを見せたものの敗退する。

続く2012-13シーズンはバイエルンと対戦し、ファーストレグで1-3と敗北。セカンドレグでは2-0と勝利を収めたが、アウェイゴールの差で敗退が決定。2013-14シーズンは同じくバイエルンと対戦し、ファーストレグで0-2と敗北。セカンドレグも1-1のドローに終わって敗退。そして昨季はモナコ相手にファーストレグで1-3と完敗。セカンドレグでは底力を見せて2-0で勝利したが、アウェイゴールの差で及ばなかった。
何より問題視されるべきは、2012-13シーズン以降のアーセナルがファーストレグを毎回ホームで戦い、しかも毎回相手にアウェイゴールを許していることだ。その結果セカンドレグの戦いが難しくなってしまい、ファーストレグで与えてしまったアウェイゴールの重さを痛感して大会から姿を消すパターンがほとんどだ。

今回のバルサ戦もホームで迎えたファーストレグで0-2と敗れたところからスタートしており、セカンドレグは予想通り厳しいものとなってしまった。この同じことの繰り返しにサポーターもストレスが限界に達しているのか、同メディアの行ったアンケートでは66%の人が指揮官アーセン・ヴェンゲルがアーセナルにふさわしくないと回答している。

アーセナルが良いチームであることは誰しも理解していることだが、毎シーズン同じことの繰り返しになっているのは非常に残念だ。ヴェンゲルはUCLを含めリーグ戦などでも柔軟な判断を下すことが苦手なようだが、アーセナルはこのままヴェンゲル政権を維持すべきだろうか。

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