アイルランド戦では肘打ち行為で退場に
13日に2026ワールドカップ欧州予選でアイルランド代表と対戦したポルトガル代表はアウェイで0-2と敗れ、さらに61分にはエースのクリスティアーノ・ロナウドが相手DFへの暴力行為で一発退場の処分を受けるトラブルまであった。
ロナウドは競り合いの際に相手DFダラ・オシェイへ肘打ちをしてしまい、最悪の場合はFIFAから3試合の出場停止処分を受ける可能性がある。そうなれば2026W杯本大会のグループステージ初戦と2戦目に出場できなくなる恐れがあり、非常にショッキングな退場劇だ。
そんなロナウドの態度を厳しく批判したのは、英『Independent』のウィル・キャッスル記者だ。
ロナウドは最近行われたピアーズ・モーガンとのインタビューにて「W杯制覇は夢ではない」と語り、W杯優勝までの6、7試合で史上最高の選手を決めるべきではないとの考えを明かしていた。この発言はW杯を軽視しているといった批判を呼ぶことにもなり、余計な発言だったかもしれない。
同記者はベテランになってからのロナウドに不用意な発言が目立つと取り上げていて、2022年には当時マンチェスター・ユナイテッドで折り合いの悪かった指揮官エリック・テン・ハーグについて「リスペクトしていない」と批判的なコメントも残していた。
同記者は「ロナウドの傲慢な性格は今に始まったことではないが、優雅な晩年であるべき時期にその傲慢さがさらに顕著になっている」と今回の退場劇に合わせて批判。今回の肘打ち行為もチームを引っ張るベテランのリーダーとしてふさわしいものではない。
一方で長年のライバルとなってきたリオネル・メッシは、もう少し落ち着いている印象だろうか。同記者はメッシの方が余計な発言をしていないと両者を比較する。
「最大のライバルであるメッシは生来のシャイな性格やそこまで英語を得意としていないからか、ロナウドほど騒動を起こしていない。8度のバロンドール受賞者であるメッシはインテル・マイアミでプレイを続けているが、このまま優雅に引退していくだろう。一方のロナウドは今回の騒動を含め、再びエゴの渦中にある。キャリア1000ゴールへの挑戦を続ける中、こうした問題行為で彼の伝説に少しずつ傷がつくことになるのだ」
現在ロナウドはサウジアラビアのアル・ナスルでプレイしているが、何度かサウジアラビア国内リーグの方が仏リーグ・アンよりレベルが高いといった発言もしていて、こうした発言に関しても同記者は良い印象を抱いていないようだ。