タレント軍団のイングランド代表も“ケインの後継者”だけは見当たらない ヘスキー&ルーニーも懸念「世界的に9番タイプの選手が多くない」

バイエルンでゴールを量産するケイン photo/Getty Images

2030W杯を迎える頃には問題を抱える可能性も

現在のイングランド代表はタレント集団であり、来年の2026ワールドカップでも優勝候補の一角に挙げられている。

各ポジションに優秀な選手が揃っているが、今後へ不安の残るポジションもある。それがハリー・ケインの後継者探しだ。

今季もバイエルンでゴールを量産するケインはイングランドの絶対的エースであり、ワールドクラスのセンターフォワードとして長く代表を引っ張ってきた。しかしケインも32歳を迎えており、年齢的に次のW杯が最後になるかもしれない。その時ケインの後継者となるセンターフォワードがイングランドにいるだろうか。

英『BBC』によると、元イングランド代表FWエミール・ヘスキー氏も後継者探しが難しくなってきたと不安を口にしている。

「イングランドは幸運にも、何年にもわたって次のストライカーを探すことができた。次のレベルへ行ける連鎖があったのだ。シアラーの後は私、私の後はルーニーだ。では、次はどこを見ればいいだろうか。我々は常にそうした連鎖を持っていたが、今はそれを見つけるのに苦労している」

ルーニーも「世界的に見て、今は9番タイプの選手が多くない。ケインでさえ生粋の9番タイプとは言えないだろう。これはイングランドだけの問題ではないのだ。誰もがサラーやメッシになりたいと思っていて、センターフォワードでプレイすればボールに触れる機会が少なくなってしまう」と語っている。

同メディアは国内のプレミアリーグでもイングランド人センターフォワードが減っていて、今季のプレミアで26歳以下のイングランド人センターフォワードが出場したのは22歳のチェルシーFWリアム・デラップのみと伝えている。デラップはケインの後継者候補の1人ではあるが、まだまだ実績が足りない。

まずは2026W杯に集中することだが、EURO2028や4年後のW杯へ向けてケインの後継者探しはイングランドの大きなテーマになりそうだ。



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