CBなのにもうプレミアで“18ゴール” アーセナルのセットプレイ戦略で脅威になるマガリャンイスの得点力

アーセナルでプレイするマガリャンイス photo/Getty Images

先日のニューカッスル戦でも決勝点

ミケル・アルテタ率いる現在のアーセナルではセットプレイが強烈な武器となっていて、28日に行われたプレミアリーグ第6節・ニューカッスル戦でもそれが炸裂。

84分にショートコーナーからMFミケル・メリーノが同点ゴールを決めると、後半アディショナルタイムには再びコーナーキックから今度はDFガブリエウ・マガリャンイスがヘディングでネットを揺らし、劇的な逆転勝利を収めた。

驚かされるのは、決勝点を挙げたマガリャンイスの得点力と勝負強さだ。センターバックとしてチームの最終ラインを束ねるディフェンスリーダーであると同時に、セットプレイでは強力なゴールゲッターにもなれる。

マガリャンイスは2020年からアーセナルでプレイしているが、加入から毎シーズン得点を記録。センターバックながらプレミアリーグだけで18ゴールを挙げているのだ。

英『Planet Football』によると、マガリャンイスがプレミアでデビューした2020-21シーズン以降、マガリャンイスより得点を奪ったセンターバックはいない。ニューカッスルのファビアン・シェア、リヴァプールのフィルジル・ファン・ダイク、マンチェスター・シティのジョン・ストーンズらも同期間で二桁得点を記録しているが、マガリャンイスの18ゴールには届かない。

マガリャンイスの勝負強さはもちろんだが、チームのセットプレイ戦略がそれを引き出しているのは間違いない。このゲームで同点ゴールを決めたメリーノはマガリャンイスの得点シーンについて「セットプレイの戦略だけでなく、メンタリティも含めて多くのことを示したゴールだと思う。他のチームはコーナーキックを6、7回蹴って得点を奪えないと、自信を無くしてしまうこともある。しかし僕たちが大事にしているのは、これまで取り組んできたことを継続することにある。そして最後の最後に得点を奪えた」とチーム全体の成果に満足感を示している。

プレミアで18ゴールを奪うマガリャンイスは、プレミアリーグでのCB得点ランキングですでに14位に入っている。2ゴール差の12位にはアーセナルの先輩DFソル・キャンベルがいるが、これを超えるのは確実だ。その先には同じくクラブOBで22ゴールを決めているローラン・コシェルニーがいるが、これも超えられるだろう。

ちなみに最多は元チェルシーDFジョン・テリーで41ゴールとなっていて、同メディアもさすがにテリー超えは現実的ではないと見ている。それでもマガリャンイスも得点を奪えるCBとしてプレミアの歴史に名を刻む存在と言えそうで、あの高さとアーセナルのセットプレイ戦略は対戦相手の脅威になっている。



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