マドリードダービーでの敗因はベリンガム? データはシャビ・アロンソの采配が裏目に出たことを示唆

レアル・マドリードのベリンガム photo/Getty Images

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攻守両面でネガティブな影響

27日(現地時間)、レアル・マドリードはラ・リーガ第7節でアトレティコ・マドリードを対戦し、2-5で敗れた。伝統のマドリードダービーでアトレティコ相手に5点以上の失点を許したのは1950年11月20日の対戦以来のことであり、レアルにとっては屈辱的な敗戦となった。

この敗戦の余波は今も続いているが、スペイン紙『AS』は、「ベリンガムがシャビ・アロンソを苦境に陥れている」と題した記事を掲載し、アトレティコ戦に先発出場したジュード・ベリンガムに批判の矛先を向けている。

肩の怪我から復帰後、ベリンガムはエスパニョール戦で1分、レバンテ戦で19分出場し、アトレティコ戦では先発で起用された。しかし、アトレティコ戦でのベリンガムのボールタッチ数はゴールキーパーのティボー・クルトワと同じ43回にとどまり、アタッキングサードでのパスもわずか5本と全く存在感がなかった。トップ下のベリンガムが精彩を欠いたことでレアルの攻撃は停滞していた。
また、ベリンガムの先発起用の影響は守備にも出ていた。レアルはアトレティコ戦までのリーグ戦7試合ではカウンタープレスによる相手ペナルティエリア付近でのボール奪取が1試合平均31回に達していたが、アトレティコ戦ではこのエリアでわずか11回しかボールを奪えなかった。また、全エリアでのボール奪取回数もレバンテ戦の59回に対して40回と減少していた。

コンディションが万全ではないベリンガムが攻守両面でチームにネガティブな影響を及ぼしていたのは明らかであり、試合後の記者会見でもシャビ・アロンソ監督に対して同選手を先発起用した判断について質問が相次いだが、指揮官は「我々には全ての選手が必要であり、ジュードはこのチームの核となる選手だ。我々は今回の判断を分析し、結果から学ぶ。そしてこの敗北を忘れない」と語るにとどまった。

全ての選手を平等に扱い、ヴィニシウス・ジュニオールやロドリゴでさえ時にはベンチに座らせているシャビ・アロンソ監督だが、果たしてベリンガムの起用法についてはどのような決断を下すのだろうか。

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