「ヴィルツはチームのバランスを損なっている」 どう機能させるのか見えないとルーニー氏、ドイツ代表MFはいつフィットするのか

結果がついてこないヴィルツ Photo/Getty Images

未だゴールもアシストもない

今夏、1億1600万ポンドという高額の移籍金でリヴァプールに加入したドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツ。大きな期待を寄せられているが、いまだ真価を発揮しているとは言い難い。

ヴィルツは今季8試合に出場したが、未だゴールもアシストも記録していない。また、先発したすべての試合で途中交代となっているのも気になるところ。まだ序盤戦でありこれからなのかもしれないが、やや期待を裏切っているのは確かだろう。

マンチェスター・ユナイテッドでの最多得点記録を持つ元イングランド代表FWウェイン・ルーニー氏は、ヴィルツがチームのバランスを崩していると『Wayne Rooney Show』で語った。

「彼にとって厳しい状況であることは否定できない。彼は自分の心の奥底を探り、解決策を見つけ出そうとしているだろう。彼のプレイは悪くないと思うが、リヴァプールのように多くの選手と契約し、基本的に前線を一新し、モハメド・サラーも加われば、全員が競争力を持つことになる」

「そして、ヴィルツはおそらくうまくいっていないと思う。彼は素晴らしい能力を持っているが、チームの中でどこまで活躍できるのか私には見えない。高額な移籍だったし、ヴィルツの獲得はリヴァプールのバランス、つまり彼らのプレイスタイルを損なっているように思う。しかし彼はトップクラスの選手だし、きっともっとよくなるだろう。もちろんね。ただ、彼のスタートは遅かった。それは否定できないと思う」

「このリーグに選手が参入してくるのを見続けてきたけど、時間がかかるものだ。問題は移籍金でも、選手やその能力でもないと私は思う。リヴァプールのシステムの中で、彼がどこに当てはまるのか私にはわからない」

チームとしてヴィルツにどういった役割を与え、どう機能させるのか。それが見えないとルーニー氏は語った。初黒星となった第6節クリスタル・パレス戦では左サイドで先発したヴィルツだったが、中央に入っていくため前線は渋滞。左はミロシュ・ケルケズが孤立し、アレクシス・マクアリスターがサポートに回らざるを得ないという状況に陥っていた。

ヴィルツはドイツ代表でもサイドでプレイしたことがあり、適性が低いわけではないだろう。アルネ・スロット監督がビジョンを示せていないのか、周囲との呼吸の問題なのか。ミッドウィークにリヴァプールはCLリーグフェーズでガラタサライと対戦するが、何か明確な答えを掴みたいところだ。

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