ヴェンゲルが一刀両断 クラブW杯批判のクロップに真っ向反論「答えはすでに出ている」

意見を述べたヴェンゲル氏 Photo/Getty Images

冷静な反論

クラブW杯を「史上最悪のアイデア」と酷評したユルゲン・クロップ氏に対し、FIFAのグローバルフットボール開発責任者であるアーセン・ヴェンゲル氏が、事実を基にした冷静な反論を展開した。大会の意義や評価について真っ向から異論を唱え、FIFAの立場を擁護した。『Mirror』が伝えている。

「非常に面白い質問に、非常につまらない答えをすることになるが、私はユルゲン・クロップの見解に全く賛同しない」とヴェンゲル氏は語った。そのうえで「クラブW杯は必要だ。参加したすべてのクラブに聞けば、100%が『また出たい』と答えるはずだ。それが何よりの証拠である」と断言した。

さらに同氏は「決定的なのはファンがどう感じているかだ。我々の予想よりも観客動員数は遥かに多かった。答えはすでに出ている」と主張。クロップ氏とは対照的に、具体的なデータと現場の声を根拠に挙げて説得力を持たせた。

ピッチ状態への懸念についても、「トレーニング施設の質に関するフィードバックは非常に良好だった。試合用ピッチへの不満はごく一部で、オーランドなど2会場以外は高水準だった」とし、「アメリカの芝はやや硬く、他国よりも抵抗力が強い。しかし平坦で水を撒けば選手たちは満足していた」と実情を説明した。

プレミアリーグで長く指揮を執ったヴェンゲル氏が、FIFAの顔として大会の正当性を訴えるその姿勢は、クラブW杯をめぐる論争に一つの“現場目線”を示したといえる。

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