レアルで好調はG・ガルシアだけじゃない CWCで2位となる15本のシュートを放つバルベルデ、新司令塔候補ギュレルなど際立つX・アロンソの手腕

選手に指示を出すX・アロンソ photo/Getty Images

選手のベストを引き出していると称賛

アメリカで開催中のクラブワールドカップ2025は、欧州勢にとっては新シーズンへの重要な準備期間にもなる。もちろん優勝を狙っているだろうが、新戦力や若手をテストするなど新シーズンを見据えた戦いも求められる。

その部分において、スペイン『MARCA』はレアル・マドリード新指揮官シャビ・アロンソの手腕を絶賛する。ベスト8まで勝ち進んでいることに加え、アロンソが選手たちのベストを巧みに引き出しているからだ。

最も目立っているのは大会で3ゴールを挙げているFWゴンサロ・ガルシアだが、同選手のブレイクはアロンソにとってもサプライズだったかもしれない。キリアン・ムバッペが急性胃腸炎で離脱したこともあり、単純にセンターフォワードの枚数が不足していたのだ。

しかしガルシア以外にも、例えば新司令塔の可能性を見せるMFアルダ・ギュレルも印象的だ。ベスト16のユヴェントス戦ではギュレルがチーム最多となる101回のボールタッチ、最多83本のパスを出している。ギュレルは77分でベンチに退いているが、それでこの数字だ。トルコ代表では2列目に入ることも多いが、アロンソはギュレルをセントラルMFとして活かしていくことになるか。

さらに同じ中盤では、フェデリコ・バルベルデだ。ユヴェントス戦でもチーム最多6本のシュートを放っているが、バルベルデは大会を通して15本ものシュートを放っていて、これはドルトムントFWセール・ギラシの17本に次ぐ大会2番目に多い本数だ。バルベルデが中盤の選手であることを考えれば、かなり印象的な数字と言える。

2024-25シーズンのレアルはチームバランスが乱れていた時期もあり、バルベルデは守備に走り回る展開も目立った。それがアロンソ体制ではここまで守備負担が軽減され、攻撃面での輝きが増している。元より強烈なシュートなど攻撃面の武器も多いだけに、新シーズンに得点数を増やせれば言うことなしだ。

守備的MFとセンターバックの両方をこなすオーレリアン・チュアメニの評価も高い。チュアメニはカルロ・アンチェロッティ体制でもセンターバックに入ることがあったが、アロンソには3バックのオプションがある。4バック時とは役割が異なり、チュアメニにはアントニオ・リュディガー&ディーン・ハイセンと連携しながらボールを運ぶ役割も期待できる。

同メディアは左サイドバックに入るフラン・ガルシアのことも高く評価していて、「アロンソがほぼ全員のベストを引き出している」と大絶賛だ。ここまでくればCWCも制覇したいところで、アロンソ体制の立ち上がりは上々と言えそうだ。

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