リヴァプールにとってFA杯敗退も悪いものではなかった? 束の間の休息を経てCL・PSG戦へ「FA杯で早期敗退したことによる確かな利益」

リヴァプールはここからリーグ&CLに集中できる photo/Getty Images

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FA杯は4回戦で敗れたが……

今季開幕から快調に飛ばしてきたリヴァプールには、プレミア、チャンピオンズリーグ、FA杯、EFL杯の4冠も狙えるのではとの期待感があった。確かに4冠達成は最高のシナリオだが、そう簡単に実現できるものではない。

リヴァプールは2月9日に行われたFA杯・4回戦で伏兵プリマスに0-1で敗れてしまい、4冠制覇の目標は消えた。しかし英『Liverpool Echo』は、FA杯を落としたのも悪いことばかりではないと前向きに捉えている。

先週にはFA杯・5回戦が行われたが、すでに敗退しているリヴァプールはゲームがなかった。過密日程の中で一息つけるタイミングとなり、リヴァプールは5日に予定されているパリ・サンジェルマンとのチャンピオンズリーグ・ベスト16の1stレグに臨む。同メディアはこの1週間が選手たちにとって貴重な充電時間になったのではないかと見る。
「2週間連続で週に3試合をこなすスケジュールで過ごしてきた選手たちにとって、家族と過ごせる数日間は非常に有意義なものとなったはずだ。この休息により、タイトルレースで少しの余裕を得ることができる。中盤のエンジンとしてフル稼働してきたマクアリスター、グラフェンベルフ、ショボスライといった選手は特にそうだ。FA杯の伝統を重んじる者は許さないかもしれないが、この休息はFA杯で早期敗退したことによる確かな利益と言える。2部でも苦戦しているプリマス相手の敗戦は恥ずべきものだが、この敗北から得られるものもあったということだ」

「結果的に国内カップ戦は3月16日に予定されているニューカッスルとのEFL杯・決勝にのみ集中すればよく、それ以外はプレミアとCLという本当に獲得すべき主要2タイトルに目を向けられる。FA杯のタイトルは1年後に狙ってもいいだろう。今季のリヴァプールにはもっと重要なゲームがあるのだ」

FA杯はイングランドの伝統あるカップ戦だが、現在のサッカー界は試合が多すぎると問題視されている。リーグ戦、CLに続いて国内カップ戦にも全力を注ぐのは負担が大きく、リヴァプールにとってFA杯敗退も悪い結果ではなかったと言えるかもしれない。

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