先日行われた、ラ・リーガ第36節バレンシア対レアル・マドリードの試合。この試合では勝敗とは関係ない大きな問題が発生していた。
バレンシアのサポーターが人種差別と捉えられるチャントを歌い、レアルのヴィニシウスを侮辱。両チームの衝突が起こった際にも不当な審判のジャッジでヴィニシウスが退場。その際にも多くのバレンシアサポーターがヴィニシウスに人種差別発言を繰り返し叫んだのだ。ヴィニシウスの目には涙が浮かんでいた。
この試合後、ヴィニシウスはSNSを通して、人種差別がラ・リーガで容認されている状況に怒りと悲しみを訴えた。それに反応し、衝撃的な対応に出たのがラ・リーガのハビエル・テバス会長だった。
テバス会長はTwitterでヴィニシウスのツイートを引用し、ラ・リーガの批判をするなと言わんばかりに、ヴィニシウスを攻撃する発言をした。
「私たちはラ・リーガとして、人種差別が起こった場合に何ができるかを説明しようとした。しかし、ヴィニシウスは予定された2つの合意された日程、どちらも来なかった」
「ラ・リーガを侮辱する前に、自分自身が誤解されないように私たちが一緒に行うべきことについて理解するんだ」
このコメントには世界中から多くの批判が殺到。それを受けてテバス会長は謝罪することとなった。しかしテバス会長の謝罪は、自身のコメントが多くのファンにうまく伝わらなかったことに対して行われ、ヴィニシウスに対して謝罪が行われることはなかった。
「私のメッセージは特にブラジルの人々に理解されなかった。私はヴィニシウスを攻撃したかったわけではないが、大多数の人がそう感じたのならば謝罪しなければならない」